フィリーズが元オールスター選手のニック・カステラノス外野手(33)を解雇した衝撃が広がっている。

 カステラノスは昨年6月の試合でロブ・トムソン監督(62)から途中交代を命じられて激怒。以来、米メディアに何度も不和が伝えられてきたが、トレードも成立せず、チームが2026年シーズンに向けて本格スタートを切るタイミングで解雇に踏み切った。

 監督の采配に直接不満をぶちまけた一件は、今回の解雇騒動で再びクローズアップされているが、もともと根深い問題を抱えていたようだ。米スポーツ専門サイト「アスレチック」は13日(日本時間14日)、「ニック・カステラノスが最も軽蔑していた2人」として、トムソン監督とケビン・ロング打撃コーチ(59)の名前を挙げている。

 その理由は経歴にあるという。トムソン監督は1990年、ロングコーチは97年からそれぞれ指導者としてのキャリアをスタートさせた。ただ、2人ともメジャーの舞台に立つことなく現役を引退。この選手としての〝格の違い〟を受け入れることができなかったとみている。

 実際、ベッツ(ドジャース)のポッドキャストに出演し、カステラノス本人が「心から気にかけている意見は、実際にバットを握ってきた人たちのもの。グラブをはめ、スパイクを履いてきた人たちの意見だ」と言い放ったことを根拠の一つとしている。

 さらに、同サイトはカステラノスが自身の打順にも不満を抱いていたといい、2024年と25年の開幕戦で「7番」に据えられたことに納得していなかったとも伝えている。

 米大手紙「ニューヨーク・ポスト」は「打撃コーチや監督が選手時代に成功を収めていないケースは珍しくないが、ほとんどのメジャーリーガーはその格差を問題視しない」とレアケースだとしている。

 カステラノスの〝本質〟に相手の経歴で態度を変える傾向があるとすれば、獲得に乗り出す他球団の門戸も狭まりそうだ。