【イタリア・ミラノ6日発】まさかのトラブルも関係なし――。ミラノ・コルティナ五輪のフィギュアスケート団体戦が開幕し、日本は合計23点で2位発進。女子の坂本花織(シスメックス)は1位で10点を奪い、エースの存在感を十二分に発揮した。

 演技前は指導を仰ぐ中野園子コーチに背中をたたかれてからリンクへ向かうのがルーティンだ。しかし、会場のフェンスが分厚く、中野コーチは「届かん」。そこで坂本は自ら背中をタッチ。「自分で行くしかねえやと(笑い)。レアすぎて初めての試み。なんか気持ち悪い」と振り返ったが、演技に入れば関係なかった。

坂本花織(左)のルーティンを阻むリンクの「壁」
坂本花織(左)のルーティンを阻むリンクの「壁」

 3本のジャンプをきっちり着氷させ、スピンとステップはともに最高難度のレベル4を獲得。今季自己ベストの78・88点をマークした。演技後には「よかったって気持ちが大きい。チーム戦1日目だったので、いいスタートを切れるようにという気持ちが本当に強かったのですごく満足」と笑みを浮かべた。

 1位の米国とは2点差で2日目(7日=日本時間8日)を迎える。「本当にすごくいいスタートダッシュが切れた。4年前から目指していたものが、今こうやって少しずつ近づいてきている」と手応え十分。悲願の金メダルへ向けて視界良好だ。