悔し涙の裏にあった思いとは――。2026年ミラノ・コルティナ五輪の代表選考会を兼ねるフィギュアスケートの全日本選手権最終日(21日、東京・国立代々木競技場)、アイスダンスのフリーダンス(FD)が行われ〝りかしん〟こと紀平梨花(トヨタ自動車)、西山真瑚(オリエンタルバイオ)組がリズムダンス(RD)は86・97点、合計144・41点で4位だった。

 11月のデビュー戦を上回る点数をマークしたものの、紀平の目には涙が光っていた。序盤から息の合った演技を披露したが「普段しないようなミス」と、リフト前の踏み切り動作で引っかかってしまった。「やっぱり1人じゃないからこそ、一緒に頑張ってきたことがわかっているから、すごく悔しいし、ごめんしかないみたいな気持ちがある」と声をつまらせた。

 9月末にアイスダンスの挑戦を表明し、わずか数か月で日本一決定戦の舞台に立った。西山は「ここまで持ってこられること自体が本当に奇跡」と慰めるも、完璧を追い求めるからこそ、無念さが込み上げた。紀平は「やっぱりミスは許されないと思っている」と振り返った上で「これからミスなく滑れるようにたくさん練習して、練習から安定感があるように持っていけたら」と決意を新たにした。

4位となった紀平梨花・西山真瑚組
4位となった紀平梨花・西山真瑚組

 年末年始は日本で過ごして、来年1月以降に再びカナダでの練習を再開する予定。西山は「梨花ちゃんがアイスダンスをしっかり頑張ろうと思ってくれているのが伝わってきて、うれしかったし、次はうれし涙を流してあげられるように頑張りたい」と力を込めた。

 来年の全日本選手権は「優勝」を目標に掲げた〝りかしん〟。この涙をさらなる進化の糧とする。