フィギュアスケート男子でグランプリファイナル銅メダルの佐藤駿(エムサービス・明大)は、涙をこらえきることができなかった。

 2026年ミラノ・コルティナ五輪の代表選考会を兼ねるフィギュアスケートの全日本選手権2日目(20日、東京・国立代々木競技場)のフリーでは、冒頭の4回転ルッツで3・12点のGOE(出来栄え点)を引き出した。19日のショートプログラムは3回転となったが「4回転ルッツしか頭になかった」とにっこり。フリーでは全体1位の188・76点、合計でも全体2位の276・75点をマークし、初めて全日本選手権で表彰台を勝ち取った。

 今季は6月下旬にアイスショーで右足首を負傷。苦しい船出となったが、試合を重ねるごとに頼もしい姿を氷上で披露した。「グランプリ(GP)シリーズとGPファイナルと戦って、大きい大会で成功する経験をたくさん積んできた。その成果を出せた。たくさん練習をして、つらい思いもたくさんしてきたので、その思いを全部ぶつけられた」と声を弾ませた。

 この日は演技は「自分的には100点」と満面の笑み。五輪代表選手は21日に発表されるが、佐藤は代表入りが有力だ。「やりきったので、あとは結果を待つだけ」と充実感を漂わせた。