今年1月に野球殿堂入りを果たした阪神・掛布雅之OB会長を祝う会が2日、大阪市内のホテルで開かれ、球界関係者から財界陣まで約400人がミスタータイガースに拍手を送った。

 壇上に立った掛布氏は「15年間の野球の中に全く悔いはありません。素晴らしい阪神タイガースで野球をやらせていただいて、本当に幸せな男です。素晴らしい指導者、仲間に恵まれ最高の野球人生でした」とあいさつ。会場からはあたたかな拍手が送られた。

 入団テストを経てドラフト6位で虎入り。通算349本塁打を放ち、3度の本塁打王、7度のベストナインに輝いた。1985年には4番打者として球団初の日本一達成に貢献。ミスタータイガースとも称され、タテジマ一筋で現役を終えた。「まさか自分が殿堂入りできるなんて思っていませんでした。こうして球団主催でお祝いパーティーを開催していただいて。15年やってきた野球に対して胸を張れるのかなという気持ちがありますね」としみじみ語った。

 チームは今季2年ぶりのリーグ制覇を達成。掛布氏は「素晴らしいバランス。補強もうまくいってますし、今が一番強い時期なんじゃないかな。生え抜きですから、外国人選手がいらないし、昔の巨人(みたい)だもん」とチーム力を強調した。

 2リーグ制後初の連覇を目指す来シーズンについては「勝てば阪神の黄金期と言われるんじゃないですか」とキッパリ。今季は佐藤輝、森下ら中軸が大きく飛躍したが、掛布氏は「大山(悠輔)がいたから、彼らが育った」と力説し、「勝つことは佐藤が背負えるけど、負の部分を背負えるのは大山しかいないんじゃないの。連覇、時代をつくるためには絶対いなきゃならないカードだと思います」と虎の背番号3の存在感を評価していた。

 祝う会に出席した藤川球児監督(45)も「33歳で現役を引退されていますが、その間に残す数字もそうですが、記憶に残るっていうものが素晴らしさでもありますから」とリスペクト。黄金時代を築いてほしいというエールについては「現場としては1歩ずつ。小さな経験を積み重ねながら、素晴らしい状態にしてみんなにグラウンドに出てもらうと。準備をする形ですね」と冷静に前を向いていた。