阪神・伊原陵人投手(25)が2日に甲子園警察署の一日署長を務め、「来季も守るというよりは攻めたい。まずは自分のレベルアップをしっかりと」とプロ2年目への抱負を語った。
ルーキーイヤーの今季は、先発&中継ぎの配置転換を繰り返しながら計28試合に登板し5勝7敗、防御率2・29と堂々たる成績をマーク。ファーム調整も挟んだが、新人ながらポストシーズンまで続いた長い一年を走り切った。
藤川監督も「1年間、頑張り続けた新人選手は伊原じゃないですか? チームが優勝した中で彼の存在は非常に大きかった。そのへんも加味されてもいいのではと思う」と今季の新人王のタイトルにふさわしい選手との認識を示していた。
しかし、同賞は最終的にヤクルト・荘司宏太投手(25)の手に渡った。記者投票では荘司の「175票」に対し、2位の伊原は「44票」。猛虎内からは「荘司の受賞は文句のつけようがないが、それでも投票数はずいぶんと差が開いてしまった印象がある。伊原の今季の働きは、もう少し評価されてもよかったのでは」と同情の声も上がっている。
荘司は打者有利の神宮球場をホームにしながら、主にチームのセットアッパーとして45試合(42回2/3)に登板して2勝1敗、28ホールド、防御率1・05と見事な成績。一方の伊原は黒星先行で数字上の〝見栄え〟が良くなかったことに加え、先発と中継ぎの両面で起用されたことで、球団関係者は「評価のされ方が難しくなってしまったのでは」と語る。
何よりも伊原は今年の新人投手で最多となるシーズン110イニングを投げ切った。これは先発として9勝をマークした、チームメートの大竹すら上回る数字だ。猛虎軍の投手力は12球団屈指。チーム内競争を勝ち抜き、一軍のマウンドで使われ続けた重みと価値は、藤川監督のようにプロでプレーした人間たちが理解するところなのかもしれない。












