4月20日の阪神―広島(甲子園)で広島の新人・岡本が阪神・坂本に頭部死球を与えるアクシデントから派生した〝遺恨劇〟は、両軍指揮官の実直な性格を示すバロメーターとなったのかもしれない。阪神・藤川球児監督(44)と広島・新井貴浩監督(48)の2人を現役時代から知る球界OBが見解を示した。
〝事件〟の発生時、激怒した藤川監督はベンチを飛び出し一時は両軍一触即発。広島・新井監督から謝罪があったものの今月16日、17日の同カード(甲子園)では両監督ともに試合前のメンバー交換で目を合わせなかったことから緊張が走った。
だが18日の同カード3戦目で両軍指揮官ともに目を合わせて握手。試合後に新井監督が「いつまでもとは思っていなかったし、私がとった行動に対して不快に思われたファンの方とか、心配してくれたファンの方には申し訳ないと思っている。もうこれで終わりです」とコメントを残した。
一方で藤川監督は「ここでお話しすることではないし、それが質問にあがること自体が(試合後の)会見としてふさわしくないんじゃないかと。ゲーム後の会見としてはできたら、その質問は控えていただけるとありがたいですね。今の質問に関してはファンの方もたくさんいらっしゃいますから、そこはあまりするべきじゃないのかなと思いますけどね」と対照的な対応を行った。
それぞれの言葉を受け、両軍指揮官の心情を分析したのが2人をよく知る球界OBだ。「新井はFAで阪神に来て優勝できずにたたかれまくった。それでも実直で我慢強く人に頭を下げることをいとわない男」と評価。一方で藤川監督に関しては「圧倒的な結果を出してメジャーも経験した絶対的存在。『ファンも球児が打たれたらしゃあない』というレベル。プライドなんて言葉じゃ片付かん自我を持っとるよ」と力説した。
どっちがいい悪いではない。今の時代では絶滅危惧種となった「乱闘騒ぎ」も真剣勝負だからこそのスパイスと言える。
前出OBが「藤川、新井両監督のバトルでセ・リーグが盛り上がったらええやろ」と言い切るように、野球のプレーで熱くなれば何ら問題はないはずだ。












