阪神・西勇輝投手(35)が〝ポジティブ全開〟で完全復活イヤーに乗り込む。1日に兵庫・西宮市内の球団事務所で4年契約最終年となる来季契約交渉に臨み、現状維持の年俸3億円でサインした。

 今季は右ヒザの「内側側副靱帯の変性」にも泣かされ、わずか1試合の登板。ただ、本人は「ケガして、今後の人生にとってすごく良かったなって思いはありますね。悔しいけど、投げたくても投げられへんってなったら〝仕方ないかな〟って割り切るしかないですよね」と悲壮感は一切なかった。

今季登板は4月の1試合のみに終わった
今季登板は4月の1試合のみに終わった

 猛虎軍は今や投手王国に成長し、今季は村上、才木の安定した先発ローテ陣だけでなく、ルーキー勢の台頭も光った。チーム関係者も「ヒザのケガの現状がつかみきれない部分もあったし、伊原だったり、早川といった若手も出てきていたから、仕方ない面もあったと思う」と振り返るように、西勇にとってはまさに我慢の1年。それでも「藤川監督は気にかけていたみたいですよ」と、指揮官の目配りは決して途切れなかった。

 プロ18年目を迎える来季。復活に向けて自らの現状を受け止め、向き合う姿勢は変わらない。「動き方とか可動域が変わってきて、筋肉と柔軟性の一致が少なくなってきている。そういうのは筋疲労とか年齢が関与するし、硬くなると自分が見てるラインと想像してるラインがズレてくるから、それを冷静に戻せたら」と力強く話した。

トレードで阪神入団が決まった元オリックス、前日本ハムの伏見寅威
トレードで阪神入団が決まった元オリックス、前日本ハムの伏見寅威

 さらに、オリックス時代の戦友・伏見寅威捕手(35=前日本ハム)のトレード加入も追い風となりそうだ。「心強いね。性格いいし、昔めっちゃ顔似てるって言われた(笑い)。何よりも同級生が来てくれるのがうれしいし楽。来年のキャンプは気持ちが全然ちゃうね」と白い歯をのぞかせた。

 激化するローテ争いの中でも、長年先発ローテを守ってきた技術と経験は揺るがない。虎のベテラン右腕が再び戦列に戻る日は、確実に近づいているはずだ。(金額は推定)