ベテラン右腕の金言に思わず、目からうろこが落ちた。阪神のドラフト1位ルーキー・伊原陵人投手(24)が13日の沖縄・宜野座春季キャンプでブルペン入り。力強い直球や変化球を投げ込み、「状態的にも悪くないですし、いい感じできてますよ」と笑顔で汗をぬぐった。
プロとして臨む初のキャンプ。日々必死に鍛錬を積みながらも「あれをすべきか」「これを変えるべきか」などと当然ながら、胸の内で悩みはつきものだ。中でも前足の着地方法について悩んでいたという新人左腕は、制球の良さを持ち味に長きにわたって先発ローテーションを守ってきた西勇輝投手(34)を頼った。「元々右足が斜めに入るので、内股に投げたいと思ってたんですが。マウンドが硬いのでバーンっと(足の裏を)ベタづきした方がいいのかなと思って聞いたんです」。
数々の先輩や後輩投手を見てきたプロ17年目のベテラン右腕から返ってきた答えは「変えなくていいんじゃない?」だったという。ルーキー左腕は「その言葉は一番大きかったです」と振り返った上で「西さんは1年やって、壁にぶつかったときに変えてみたらいいと話していたので。今は新しいことにチャレンジするのではなく、やってきたことをしっかりやろうと思いましたね」とうなずいた。
さらには、先発を目指すにあたって〝動だけではなく静の時間をもっと使うべき〟とのアドバイスも授かった。「投げた後にぼーっとしてるわけではないですけど。ゆっくり時間を使っているように見えてもいいんだなって感じました」。
身長170センチと小柄ながら、安定したコントロールを武器にプロの世界に飛び込んだ虎の新人左腕。金言を胸に1年目からの飛躍を目指す。












