獣神サンダー・ライガーが気になる話題やプロレス観を語る「獣神激論」。今回は新日本プロレス来年1月4日東京ドーム大会で行われる棚橋弘至の引退試合を徹底解説する。ついに対戦相手が米国・AEWのオカダ・カズチカに決定。最後の最後に再び実現する2010年代の新日本人気再興を象徴する黄金カードに、ライガーが期待することとは――。
【ライガーが語る獣神激論(48)】
ついに棚橋選手の引退試合のカードが決まったね。他にも来年の1・4では世間一般の注目度が高いウルフアロンのデビュー戦(vsEVIL)もある。大会が終わった時に「棚橋選手が引退するのはもったいないよね」と世間の人に思わせることができるのか、「ウルフアロンは金メダリストだけあってすごかったね」とプロレスファンに言わせることができるのかが大事だと僕は思う。多方面から高い評価を受けて、プロレスと世間の架け橋となるような大会になってほしいよね。
対戦相手はオカダ・カズチカ。棚橋選手が最後に誰と戦ってほしいかは人によって答えが違うと思うけど、新日本プロレスの歴史を考えた時にこの2人の戦いにはそれだけの重みがあったと思うし、これが誰をも納得させることができるカードなんだと思う。「他の選手がよかった」と言っている人でも、終わってみれば「やっぱりオカダ選手でよかったね」と言わせられるくらいの試合を見せてもらえると思うよ。
オカダ選手からは「平成のプロレスを終わらせたい」という発言もあったけど、オカダ選手なりのエールだよね。あとは棚橋選手がどう応えるのかで、お互いが持っているものを全部出してほしいなと。正直、勝ち負けはどうでもいいと思うんだよ。お互いが歩んできたレスラー人生をぶつけ合えたら、それでいいんじゃないかな。
棚橋選手に言いたいのは、とにかくケガだけはしないでくれって。残り2か月は全国各地で、その土地での最後の試合ということになっていくんだけど、選手としてはテンションが上がるんだよ。観客からエネルギーをもらって、持っているものを全部出していける時だからこそ、ケガが怖いんだよね。
ドームでは他にもIWGP世界ヘビー級王者のKONOSUKE TAKESHITA(竹下幸之介)選手とIWGP GLOBALヘビー級王者の辻陽太選手によるダブル王座戦が決まってます。ここは生え抜きで棚橋選手の付け人も務めた辻選手の方がプレッシャーが大きいと思う。勢いに乗っていて、かつ自由に戦える竹下選手の方が優位だと見ています。
試合順は未定だけど、棚橋選手の引退試合とダブル王座戦、どちらがメインになるのかファンの皆さんも気になってるんじゃないかな。だってどっちもメインじゃない、これ。非常に難しいけど、棚橋選手と一緒に戦ってきた時代が長かったし、オカダ選手は僕がメキシコで見つけて新日本に引っ張ってきた流れもあるので、こっちの試合がメインの方がいいかなと個人的には思っています。
すごいカードがいくつも決まってみんなドームに目が行ってしまってるけど、だからこそ「ワールドタッグリーグ」(20日、後楽園で開幕)に出る選手たちには頑張ってくれよと言いたいね。試合内容で魅せて、リーグ戦でも話題を作ってくれることを期待しています。












