女子プロレス「スターダム」26日の横浜アリーナ大会で玖麗さやか(25)とのV10戦に臨むワールド王者の上谷沙弥(29)が、新たな野望を明かした。歴史を塗り替えてきたフェネクスクイーンが次に見据えるのは、現WWEのイヨ・スカイ(紫雷イオ)が保持する最多防衛記録V14の更新だ。上谷が記録にこだわる真意とは――。

 上谷は23日の後楽園大会で小波と組み玖麗&羽南と対戦。勝利こそ逃したものの場外へのスワンダイブ式ダイビングボディアタックをさく裂させるなど大一番へ好調をアピールした。

 昨年の「東京スポーツ新聞社制定プロレス大賞supported byにしたんクリニック」では女子レスラー史上初のMVPという快挙を達成。飛ぶ鳥を落とす勢いの上谷には、しもべたちに見せるべき新たな悪夢がある。「赤いベルトを巻いた当初は一回一回見ている人の記憶に残すようなタイトルマッチをしたいと言ってたんだけど、ここまできたらやっぱり最多防衛は視野に入ってくるよな。白(ワンダー王座)に続いて、赤の防衛記録も沙弥様が更新してやるよ」と豪語した。

 上谷が問題視しているのは、最高峰王座の記録保持者がすでに団体にいないということだ。「紫雷イオは確かにWWEでバリバリ活躍してる選手だけど、いま日本でスターダムの先頭に立ってるのは沙弥様だし、10年も前の記録が今も残っていることは、これからの発展の妨げになると思ってるんだよ。スターダムイコール全部沙弥様というイメージがあった方が未来が明るいだろ?」と〝逸女超え〟を予告。「V15戦をやる時の相手はもちろん…フッフッフ」と意味深な笑みを浮かべた。

「近年の女子プロレスで誰もやれなかったことをやったという自負はあるし、スターダムとしてのプライドもあるから。塗り替えられるものは沙弥様が全部塗り替えたい」。誰もが認める女子プロレスの象徴となるためにも、横浜決戦は譲れない。