レスリングの五輪メダリスト・浜口京子(48)が気ままに語る「気合でGO!」、今回は女子プロレス「スターダム」の玖麗さやか(25)との特別対談&特訓をお届けする。王者・上谷沙弥(29)に挑戦するワールド王座戦(26日、横浜アリーナ)を控える玖麗に、京子が心を打つアドバイス。涙をほろりと流した玖麗は、元世界女王との特訓で得意技「ときめきスピアー」の威力を増大させた。
【浜口京子 気合でGO!】
玖麗(浜口道場の壁を見て)すごい。すてきな言葉がたくさん書かれていますね。
京子 浅草にようこそ! 父(アニマル浜口氏)が全部書いています。道場では全部読むんですよ。玖麗さん、前腕いい筋肉してますね~。大会を前に、今の心境はどうですか?
玖麗 最高峰のベルトなので、自分たち若手の世代が挑戦することには否定の声がすごく多くて…。プレッシャーや緊張を人生の中でも最大級に感じています。トップ選手と戦う時に、迷いや緊張みたいなものは持たれてなかったですか?
京子 今も昔もすごい緊張感の中でやってきましたね。私が19歳で優勝した世界選手権(1997年)の時に、父から「獲物を狙う野獣の目になれ」と言われました。戦うことは何ぞやっていうことがわかった。目、〝顔づくり〟からですね。決勝戦でも父にその言葉をもらってから行きましたね。
玖麗 顔づくり…。ありがとうございます。マットに上がる時、自分は不安になってしまうことが多いのですが、どうしたら1ミリも不安を残さずに上がれますか?
京子 一番は自分を信じてあげること。私は「やればできる、必ずできる、私ならできる」って試合前に言ってます。好きな言葉を自分にかけてあげたり、ウオーミングアップで感情を出しておくのもいいですね。
――玖麗選手は所属するコズミック・エンジェルズの解散もかけ、背負うものが大きい。そんな時、京子さんならどうするか
京子 がむしゃらに頑張ってる人を見たら、人って放っておけなくなるんですよ。父が昔「気合だ!」を何回できるか、みたいなテレビの企画に挑戦したことがあったんです。最初は私も皆も笑ってたんですけど、最後は涙するぐらいの感動になった。父は叫びというか魂を常に出してました。人ってそういうものに心震えたり、感動したりすると思う。ただチャレンジしてるんじゃなくて、限界以上というかがむしゃらというか…。
玖麗 はい、伝わりますよね。
京子 そしたら人って応援したくもなるし、認める、共感する。玖麗選手は可能性が無限大。まだまだこれからですよ。
玖麗 一生懸命やってたら、頑張りや気持ちっていうのは、きっと伝わるんですね(涙を流す)。私は「ときめきスピアー」(タックルに似た技)を使わせていただいてるんですけど、今日はぜひタックルを教えていただけませんか。
京子 もちろんです。よろしくお願いします。
(タックルやグラウンドで1時間ほど汗を流す)
京子 スピアーの前に声を出した方がいいかもしれない。会場中のエネルギーをもらって一発にかける気持ちで。
玖麗 はい!
京子 (玖麗の背中を押しながら)4月26日のリングで私は背中のここにいます。頑張れ…、頑張れ…、それいけー!
玖麗 やぁー!(全力でスピアー)
京子 練習して気づきました。玖麗選手は明るい、純粋! 大丈夫だ。見てくださいよこの目、キラキラ輝いている。何があってもへこたれず、この明るさで突進だー!
玖麗 突進だー!(全力でスピアー)。今日はありがとうございました。自分はちょっと絵を描くのが得意なので、お礼に京子さんに絵を描いてきました。お渡ししてもいいですか?(自作の京子の似顔絵を手渡す)
京子 ありがとう! うれしいなあ。今日お会いできてよかった。大切にします。
玖麗 スピアーに京子さんがついていると思うと心強いです。26日が来るのがちょっと不安だったところもありましたが、今はやってやるぞという気持ち、楽しみな気持ち、ポジティブな気持ちでいっぱいです。今日は人生の中でとても大事な一日になりました。ありがとうございました。
☆くらら・さやか 2000年6月20日生まれ。愛知・豊橋市出身。幼少期から絵画に親しみ東京芸術大学を目指すも3年間浪人。3年目の22年にプロレスを初観戦したことでスターダム入門を決意。新人オーディションに合格し、翌23年12月品川大会の上谷沙弥戦でデビューした。25年3月シンデレラトーナメント優勝。同年10月にさくらあやとのタッグでNEW BLOODタッグ王座を初戴冠した。160センチ、55キロ。
















