【取材の裏側 現場ノート】「2023年度プロレス大賞」女子プロレス大賞表彰の取材のため、先日、東京・浅草のアニマル浜口ジムを訪れた。女子プロレス最高峰の賞に輝いたスターダムの中野たむに表彰状を授与したのは、レスリングの五輪銅メダリスト・浜口京子。文面を読み上げた瞬間から、中野の苦闘を思い感情移入して泣いてしまう〝禁じ手〟で、中野も涙。優しくて、感受性が豊かな京子らしい表彰となった。
過去にも、新日本プロレスの鷹木信悟&スターダムの林下詩美と、そして新日本のグレート―O―カーンと、トーク企画を行った。いつも京子の〝プロレス愛〟があふれ出ていた。中野との合同練習のため、レスリングシューズを履きながら京子は「やっぱりね、プロレスラーは憧れの存在なんだよ。私はプロレスラーになりたかったからね」としみじみ語った。子供のころの思いが、今も心に刻まれている。
父は元プロレスラーのアニマル浜口氏。生まれた時から四角いリングは身近な存在だ。赤ちゃんのころは母・初枝さんに抱かれ、父の試合を観戦。初枝さんが相手レスラーに哺乳瓶を投げつけてしまい、ミルクがなくなった京子は大泣きしたそうだ。そして、今でも父のジムにはプロレスラーを目指す道場生たちが日々、汗を流している。
どれだけレスリングや芸能界で活躍しても、プロレスラーに憧れ、尊敬する京子。日本プロレス界の、優しく心強い応援団長だ。(スポーツ担当・中村亜希子)












