〝ドクター・デス〟を目指せ! 〝鉄人〟小橋建太(58)が8日、都内で著書「全日本プロレス90年代外国人列伝―小橋建太が戦った最高の男たち―」(ワニブックス)の発売記念トークショーを開催。来年1月4日の新日本プロレス・東京ドーム大会でデビューする、東京五輪柔道100キロ級金メダルのウルフアロン(29)への期待を語った。
同書は、小橋が1990年代に全日本のシリーズに参戦した外国人レスラーを紹介。スタン・ハンセン、スティーブ・ウィリアムス、ベイダー、テリー・ゴディら強豪から隠れた実力者、〝いっぱい食わせ者〟選手のエピソードまで、総勢113人を網羅している。8月11日に東京・池袋で行われたトークショーをもとに、ファンも参加する形となった。
トークショー前の取材では「ハンセンがファンの人の思い入れナンバーワンだけど、テリー・ゴディも強かったし、うまい選手だった」と語り、ハンセンには若手時代にウエスタン・ラリアートの標的になり、試合ではハンセンのイス攻撃で左腕を負傷し22針縫ったエピソードも披露した。また、現在「深刻な健康問題」で入院中の〝黒い呪術師〟アブドーラ・ザ・ブッチャーには「僕には忘れられない選手。重たかったね。早く元気になってほしい」とエールを送った。
一方で、日本のプロレス界は超大物ルーキー、ウルフの登場に沸いている。小橋ももちろん注目している上に、テレビ朝日で放送中の「新日ちゃんぴおん!」プロデュース興行(9月12日)では、ウルフと実際に対面した。第3試合前にリングに上がる際、「ロープを上げてくれる人がいて、『見たことあるなあ』と思ったら、それがウルフ選手だったので驚いた」(小橋)と、新日本の練習生から出発したウルフと意外な場面で顔合わせを果たした。
エプロン上でロープを上げる金メダリストとがっちり握手した小橋は「礼儀正しいし、いい選手になると思う」と好印象を語った。その上で自身が戦ってきた外国人選手の中でウルフが目指すべきレスラー像を問われると、「スティーブ・ウィリアムスだね」と即答。〝殺人医師〟の異名を取り、必殺のバックドロップを武器に小橋と何度も名勝負を繰り広げたライバルの名前を挙げた。
ウィリアムスもオリンピアンではないにせよ、オクラホマ大学でレスリングとアメリカンフットボールで活躍後、プロレス界に入った。ウルフも柔道で頂点を極めてからプロレスに転向するだけに、重なる点は多い。加えて鉄人は「ウィリアムスは強かったけれど、何をしてくるかわからないという怖さもあった。ウルフ選手にも何をしてくるかわからない選手になってほしい」と話し、〝和製ドクターデス〟の誕生を待望する。
小橋も柔道出身だが「僕なんかと比べられないよ」と笑顔。果たして超大物ルーキーが、鉄人たちが築き上げてきたプロレスの歴史に新たな章を加えられるか注目だ。













