新日本プロレスの天山広吉(55)が11日に都内で会見を行い、8月15日両国国技館大会で引退することを発表した。

 キャリア35年の大ベテランは近年、ケガとの戦いが続いていた。昨年の5月に腰椎の手術をして以来、現在まで欠場が続いている。術後1年たったが、今も下半身にはしびれが出るという。「リング上で最低限見せなければいけないものを見せられる自信がなくなったときもあり、はっきりさせなければいけないと思った」と引退を決めた理由を明かした。

 プロレス人生の思い出を問われると、1990年3月に入門して2日後に夜逃げしたことを挙げた。その後、再入門した日付はくしくもこの日と同じ5月11日だった。一度は逃げた自分を育ててくれた団体に対して「やっぱり新日本プロレスが一番。今までやってこれて本当に幸せ」と感謝した。

 両国大会では引退試合も行われる予定で、天山はシングルマッチに強い意欲を見せた。今年1月4日東京ドーム大会で引退した棚橋弘至社長に「試合をしたかった。もうやらないんですか?」と〝現役復帰〟を呼びかけ笑いを誘う一幕もあったが「天山広吉といえばやっぱりあの男かな…〝いっちゃうぞ〟かな…」と名タッグ「テンコジ」の相棒・小島聡との対戦を示唆した。

「両国国技館には良い思い出も悪い思い出もたくさんある。しっかりと身体を作って、リングにはパンツ一丁で出たい。熱い戦いを見せたい」。最後の試合へ向けて、猛牛の闘志は十分だ。