新日本プロレス6月14日大阪城ホール大会でIWGPヘビー級王者のカラム・ニューマン(23)に挑戦する辻陽太(32)が9日〝王者の品格〟を問いかけた。

 辻は4月両国大会でカラムに敗れ、王座から陥落。しかし、6日の佐賀・唐津大会のタッグ戦で王者からピンフォール勝利を収め、リベンジマッチへの権利を手に入れていた。

 カラムは辻からベルトを奪った両国決戦、鷹木信悟とのV1戦(4日、福岡)と連続して、終盤に急所攻撃からフィニッシュホールドにつなげるダーティーファイトを貫いている。この日の公開会見で辻は「今までやってきたことが間違いじゃなかったということを証明するために、そしてその責任を取るために、このベルトを再び自分の腰に巻きたいと思います」と決意を明かしつつ「このベルトは、世界最高峰のベルトだ。そして、このベルトを持つ者はこの新日本プロレスを背負う責任がある。カラム、お前は23歳、最年少でその名誉を戴冠してやりたかったことはこういうことか?」と王者の姿勢に疑義を呈した。

 昨今の新日本マットはカラム率いる「ユナイテッド・エンパイア」や極悪軍団「ハウス・オブ・トーチャー」の蛮行によって、メインイベント後もファンのブーイングが飛ぶような光景が散見される。これを問題視する辻は「たくさんの新日本プロレスを目指している若い学生、社会人、これから夢を追いかけようとしている若者たちが、この(カラムの)姿を見て、この団体こそが、このベルトこそが世界一だと胸を張って言えるのか? 俺はそんな新日本プロレスを取り戻す」と力強く宣言した。

 新世代の旗手として団体を牽引してきたからこそ、譲れない思いがある。「新日本プロレスというのはエネルギーを売っている会社なんです。新日本プロレスを見て『明日、頑張ろう』『もう少しだけ頑張ってみよう』、そんな勇気や希望、そして『自分もこうなってみたい』『彼らみたいに夢を追いかけたい』、そんなエネルギーを与えられるプロレスを届けたいと思います」とキッパリ。

「レフェリーが見てなければいい、4カウントまでは反則は許されるというのがプロレスの一つの魅力でもあると思っています。ただ世界最高のベルトを持って、お前はそんなことがしたかったのか。胸を張って『俺が世界一のレスラーなんだ』とベルトを掲げられるのか」と悪に染まったカラムに呼びかけた。

 ところがその声もむなしく、フォトセッションでは不意を突かれてしまいカラムの急所攻撃で悶絶…。辻は大阪城決戦でプリンスの暴走を止め、日本が世界に誇る〝ストロングスタイル〟を示すことができるのか――。

フォトセッション中に辻陽太(左)の急所を蹴りつけるカラム・ニューマン
フォトセッション中に辻陽太(左)の急所を蹴りつけるカラム・ニューマン