巨人・阿部慎之助監督(46)は秋季キャンプ打ち上げとなった13日にイ・スンヨプ臨時コーチ(49)に正式に打撃コーチのオファーを出したと明かした。
日韓通算626本塁打の大記録を持つ〝アジアの大砲〟ことスンヨプ氏は、2004年から11年までロッテ、巨人、オリックスでプレー。巨人では第70代4番を務めた。今秋は、阿部監督の要請を受けて15年ぶりに古巣のユニホームに袖を通し、ウィーラーコーチと共に打撃指導を担当した。
8年間に及ぶ日本生活に加え、今季まで率いた斗山ベアーズでも日本人コーチが在籍していたことから、日本語力は衰え知らず。通訳を介さずに熱心な指導を続けた姿に、阿部監督は「とても選手に寄り添ってくれて指導してくれた。僕としては1年間いてほしいと思い、正式にオファーを出しました」と語った。
一方、スンヨプ氏は「本当に光栄ですが、急に言われたので、韓国に帰って家族と話し合って決めたいと思います」と返事を保留。グラウンドを出れば3児の父親だ。妻・ソンジョンさんとの間に、ロッテ時代の05年8月に長男、オリックス時代の11年5月に次男が誕生。21年に三男も生まれており、現在は4歳になる末っ子含む3人兄弟を育てている。拠点を日本に移す場合、家族との生活面での調整も必要となるため、即決は難しい状況のようだ。
それでも、キャンプを共に過ごした選手からは早くもラブコールが上がっている。スンヨプ氏の長男と同世代の選手は「教え方に愛があるなと思いました。紅白戦で凡打しても『いいよ、いいよ』と言ってたし、打撃練習中に選手本人が納得のいっていないだろう打球に対しても『いいね、振れてるよ』と。前向きな指導と愛のある言葉で選手としてはいい気分になれますし、素直に話も聞けると思う」と感銘を受けた様子。スンヨプ氏がキャンプMVPに挙げた門脇も「やっぱりいろんな経験をされている方なので、スンヨプさんが伝えようとすることに興味がありますね」とその打撃理論に興味津々だった。
岡本の後継者の誕生を切望する巨人だが、新たな打撃コーチが〝スンちゃん2世〟を育てられるか注目だ。












