韓国の〝新星〟を侍投手陣がどう封じるか――。侍ジャパン・日本代表は15、16日に「ラグザス 侍ジャパンシリーズ2025」(東京ドーム)で韓国代表と強化試合を行う。

 アジア球界における最大のライバル国とのマッチアップは、23年のWBC第1ラウンドと「アジアチャンピオンシップ(APBC)」、24年の「プレミア12」に続き、3年連続。両国ともに、国内でプレーするメンバーで構成され、過去2年の国際大会で活躍した面々が中心の顔ぶれ。そんななかでも、日本にとって新たな〝脅威〟となる強打者が、22歳のアン・ヒョンミン(安賢民)だ。

 韓国リーグ(KBO)4年目の成長株はKTウィズの主力として22本塁打、80打点と大ブレーク。打率はリーグ2位の3割4分4厘、出塁率4割4分8厘はリーグ最高となった。

 長打率(5割7分)と出塁率を足したOPSは驚異の1・018。韓国ファンからはKTの本拠地・水原(スウォン)市になぞらえ、「水原のゴリラ」の愛称で親しまれている。

 183センチ、99キロのレスラー体形の体は見た目にも筋骨隆々。右打席でのスイングは豪快ながら、パワーだけではないという。今季、視察したMLBスカウトによると「今年の22本塁打のうち、半分近くが中堅バックスクリーンや周辺の左中間、右中間。力まかせの引っ張り専門とは、タイミングのとり方が全く違い広角に長打を打てる。スタントン(ヤンキース)のように、呼び込んで捉えて、逆方向に飛ばせるツボを持っている」と、アジア屈指の強打者として注目しているという。

 分析にあたった侍関係者の一人も「例えるなら、森下(阪神)がさらにパワーアップしたような感じ。コンタクト能力もすごくある」と評価し、7日に行われた強化試合・チェコ戦を視察した金子ヘッド、吉見投手コーチも、韓国球界で新たな中心打者となる可能性を持つ22歳に要注意マークをつけたという。

 現地メディアの報道によれば、日本戦では韓国代表は、この安賢民を2番に起用。23年の「APBC」でも中軸を打ったムン・ボギョン(文保景、25=LG)、ハン・ドンヒ(韓東熙、26=国軍体育部隊・尚武)の2人を4、5番に据える超攻撃型オーダーで、打倒を期すという。

 今や質量ともに世界一の評価を受けるまでになった日の丸投手陣と韓国の新至宝とのマッチアップは、3年連続の日韓対決で、新たな見どころとなりそうだ。