ブルージェイズは29日(日本時間30日)に敵地ロサンゼルスで行われたドジャースとのワールドシリーズ(WS)第5戦で6―1で勝ち、対戦成績3勝2敗で32年ぶりのWS制覇に王手をかけた。
ヒーローは先発した右腕イエサベージだ。角度のあるストレートと伝家の宝刀スプリットを軸にドジャース打線を翻弄し7回を3安打1失点、WSの新人記録となる奪三振無四球、そしてWSの新人記録となる奪三振12をマークした。
WS史上初の先頭打者から2者連続弾で2点の援護をもらって初回のマウンドに上がった。先頭の大谷翔平投手(31)を6球目の外角フォーシームで投ゴロに仕留めると波に乗った。スミスを左飛、ベッツを空振り三振と11球で三者凡退。
2回はフリーマン、T・ヘルナンデス、エドマンを三者連続三振。
3回はマンシーを見逃し三振と5者連続三振。8番のE・ヘルナンデスに内角高めのフォーシームを左翼席に運ばれたが、甘い球ではなかった。その後、コールを中飛、大谷は外角低めのスプリットで空振り三振に仕留めた。
4回、2者連続三振を奪うもフリーマン死球、T・ヘルナンデスに中前打され、二死一、二塁と得点圏に走者を背負うもエドマンを外角高めのボール球のスライダーで遊飛に打ち取った。5回は2三振を奪って三者凡退。6回も三者凡退に片付け、メジャー昇格後初めて6回を投げ終えた。
2点を追加してもらった7回も続投。一死後、T・ヘルナンデスに三塁内野安打されたが、エドマンをフルカウントから内角スライダーで三ゴロ併殺打に仕留めた。8回からドミンゲス、ホフマンの鉄壁リレーで勝ち切った。
昨年のドラフトで1巡目(全体20位)で指名され、入団した新人右腕は開幕をフロリダのルーキーリーグで迎えたが、1A、2A、3A、メジャーと一気に駆け上ると、ここまでポストシーズンで2勝(1敗)。ついにWSで勝利投手になった。
試合後、中継したFOXのヒーローインタビューに応じたイエサベージは好投の要因について「ただ自分を信じ、守備を信じ、捕手のカーキー(カーク)を信じ、そして今日、僕を見守ってくれた神を信じていた」と謙虚に語った。
一方、自身の投球については「ストライクゾーンに投げ込めばいい。(持ち球の)3つ、いや、そのうちの2つでもストライクゾーンに入れば、今夜のように主導権を握れる。だから、ストライクゾーンを攻めて、(カウントを)有利に進めるだけ」と胸を張った。
最後はこの日、観客席で見守っていた両親へのメッセージを求められ、「ただ、愛しているよって伝えたい。(地元)ペンシルベニアへ無事に帰郷できることを祈って、そして金曜に(トロントで)会いましょう」。マウンドでは見られなかった笑顔を見せた。
32年ぶり、3度目のWS制覇がかかる第6戦は31日(同11月1日)、本拠地トロントで行われる。先発はブルージェイズはガウスマン、ドジャースはPSで2試合連続完投勝利を挙げている山本由伸投手(27)と第2戦と同じだ。7回途中3失点で敗戦投手になったガウスマンは雪辱を果たすとともにチームに世界一をもたらす。











