阪神・才木浩人投手(26)が28日、ソフトバンクとの「SMBC 日本シリーズ2025」第3戦(甲子園)に先発し、6回途中2失点で敗戦投手となった。初回は8球全て直球で三者凡退に抑えるなど、気迫の投球をみせたが、勝負どころでの失点が響いて黒星。1―2の接戦を落とす結果となった。

 初回、味方打線が佐藤輝の3試合連続打点となる右越え適時二塁打で先制。才木も3回までは無失点に抑えていたが、4回に山川に手痛い一発を浴びた。2球目のスライダーが甘く入ると、打球はバックスクリーン左へ飛び込む同点弾。「しっかり逃さず打ってくる相手がすごいと思いますし、自分の力不足」と悔しさをかみ殺した。

 同点の6回は柳田の安打、周東の犠打で一死二塁とされ、柳町に右線適時三塁打を許した。これが結果的に決勝打となった。

「6イニング目に勝ち越しを許してしまったのが悔しいところです。2点目が悔しい感じでやってしまった。最初の1点を守りきれなかった」

 カウント2―1のバッティングカウントで、あえて内角高めの直球で勝負した。それをしっかり引っ張られた。「空振りかファウルを取れればよかったんですが」と振り返ったが、完敗だった。

 日本シリーズは、2023年の対オリックス第4戦(11月1日)にも先発した。投球中に右手親指から出血してしまい、5回5安打1失点ながら勝敗つかずに途中降板している。この日は日本シリーズ2度目の先発登板だったが、自身初勝利とはならなかった。

 甲子園での胴上げの可能性は消滅したが、才木には中4日で第7戦の登板の可能性も残されている。「分からないですが、自分の中では可能性があると思って準備します」。才木の日本一を目指す心のともしびはまだ消えていない。