阪神は28日に行われるソフトバンクとの「SMBC 日本シリーズ2025」第3戦(甲子園)に向け、27日に本拠地で全体練習を行った。1勝1敗のタイで臨むホームでの3試合は、猛虎にとって今年最後にして最大の正念場。2年前には手を焼かされた「晩秋の湿る土」を味方につけ、地の利を存分に生かした戦いをできるのか――。
この日のトレーニングメニューで大山、中野、佐藤輝ら主力選手たちが多くの時間を割いたのは、聖地・甲子園球場の象徴でもある内野の黒土の上での守備練習だった。昼夜の寒暖差が激しいこの時期は、試合前の散水が呼び水となりナイターが行われる時間帯になるとグラウンド下層に眠っていた水分が上昇。土の湿り気は増し、打球の跳ね方がレギュラーシーズンとは大きく異なってくる。
2年前の2023年に阪神はオリックスと日本シリーズで激突したが、甲子園での3連戦で両軍はともに5失策。計10個ものエラーが出たことで試合の流れは何度も揺れ動いた。
当時、遊撃のレギュラーとして日本シリーズに出場していた木浪はこの日の練習終了後、2年前の経験も踏まえて「土が湿ってくる中で打球が跳ねなくなったりする。いろいろなことを考えながら守っていないと対応できなくなる。どんなボールがきてもいいように準備したい」と語った。現在はベンチを温める試合も増えたが、いざという出番のためにも、心身の準備は常に欠かさない。
第3戦の虎鷹両軍の予告先発投手は才木とモイネロと発表された。セパ横綱チームの切り札となる本格派投手がマッチアップする一戦は、シリーズの行方を左右する重要な一戦となる。藤川監督は「相手はもう関係ない。自分たちの野球をやるだけなので」と泰然自若の構えだったが、ロースコアの投手戦が予想されるだけに、わずかな守りのミスは両軍ともに命取りになる。
パ最多の77失策を記録している上に、普段は人工芝のグラウンドに慣れ親しんでいるソフトバンク守備陣が、晩秋の黒土にどこまで対応できるかは未知数。球界屈指の伝統と風格に加え、〝クセの強さ〟でも知られる同球場で行われる3連戦ではどのようなドラマが起きるのだろうか。












