セ・リーグの覇者・阪神とパ・リーグ王者のソフトバンクが25日にみずほペイペイドームで開幕する「SMBC日本シリーズ 2025」で2014年以来11年ぶりに激突する。日本一の栄冠に輝くのは果たしてどちらなのか。日本シリーズの大舞台を何度も経験している伊原春樹氏(本紙専属評論家)と伊勢孝夫氏(本紙評論家)が〝頂上決戦〟の行方を予想した。

【伊原春樹・阪神4勝2敗】

 全体のチーム力では阪神が一枚も二枚も上と見ている。特に打線は強力だ。近本、中野、森下、佐藤輝、大山と続く1番から5番はシーズン通して安定していただけにソフトバンク投手陣もこの上位打線を抑えるのには苦労するはずだ。

 一方のソフトバンク打線は今季はずっと故障禍に悩まされてきた。左わき腹痛で戦線離脱していた近藤が日本シリーズには間に合うのは心強いがしばらく実戦から離れているのは大きな不安材料。CSファイナル第4戦で塁審と交錯して負傷交代となった中村晃の状態も気になるところだ。

 投手陣に関しても阪神の方が厚みがある。ソフトバンクの2桁勝利カルテットの中で絶対的な信頼を置けるのはモイネロ1人。第1戦先発の有原をはじめ上沢、大関にはもろさもある。阪神の2枚看板・村上、才木にはしっかりとゲームをつくってくれるという安心感があるし、何より及川、桐敷、石井、岩崎のリリーフ陣は強力。僅差でゲーム終盤を迎えたときにリリーフの差が勝敗を分けそうだ。

 阪神のキーマンはやはり佐藤輝だろう。4番が打てばチーム全体に勢いが出るだけにソフトバンク投手陣がいかに佐藤輝を封じるか。ここが勝負のカギとなりそうだが、総合力で上回る阪神が4勝2敗でシリーズを制すると予想する。
  (本紙専属評論家)

【伊勢孝夫・阪神4勝3敗】

 今年の日本シリーズの最大のポイントは阪神打線がモイネロをどう攻略するかやろな。球も速いし大きく割れるカーブもある。セントラルにはおらんタイプのピッチャーやから、なかなか攻略しにくいと思うわ。

 シーズン中に何度も対戦している日本ハムでもなかなか打てんかった投手や。今季は交流戦で1度対戦しているとはいえ、左打者の近本、中野、佐藤輝は苦労すると思う。逆にもしモイネロを打ち崩すことができればタイガースが一気にいくかもしれん。

 シーズン、クライマックスシリーズを勝ち上がってきた両チームだけに力的には互角やと思う。ソフトバンクは1、2戦をホームで戦えるアドバンテージがあるけど、投手力全体なら阪神の方が上。藤川監督も小久保監督もオーソドックスな采配を振るうタイプやから突拍子もないような作戦をすることはないと思うわ。

 シリーズのキーマンは阪神は佐藤輝、ソフトバンクは柳田やと思う。短期決戦ではやはり主力打者が打ったチームが優位になる。実力伯仲の両チームだけにおそらく7戦目までもつれると思うけど、充実したリリーフ陣の阪神が4勝3敗でシリーズを制すると思うわ。    (本紙評論家)