他球団の新人王候補と比較した虎ドラ1ルーキーの〝評価軸〟とは――。今シーズンも終盤を迎え、新人王争いが注目を集めている。史上最速優勝を果たした阪神のドラフト1位ルーキー・伊原陵人投手(25)は5勝7敗と黒星が先行しながらも、100を超える投球回を積み重ねた。
一方でヤクルトのドラ3左腕・荘司宏太投手(25)も41試合に登板。40回1/3を投げ、防御率1・12と驚異の数字をマークし、新人王候補に上がる。
阪神・藤川球児監督(45)は伊原が優勝争いのプレッシャー下で、どれだけ貢献できたかも評価されるべきだと強調する。「1位と、Bクラスで戦うのとでは全然違う。100イニング以上投げてるし、リーグ優勝をする中、非常に大きな存在でプレッシャーが全然違いますから」。
球界関係者も「新人で100イニング超えは素晴らしいし、評価されるポイントになる」と言い切る。「伊原は5勝7敗と負け越しているが、優勝チームで使われ続けた。逆に、6位のチームなら先発で最低8勝、中継ぎで最低でも50イニングは投げないと難しいのでは…」とも続けた。
虎の新人左腕は才木や村上、及川や石井ら屈指の投手陣の中で、先発としてだけでなく中継ぎとしてもフル回転。新人ながら先発陣の大竹やデュプランティエを上回る104イニングに登板した。もちろん、数字のインパクトでは他球団の新人王候補に軍配が上がる部分もあるだろう。しかし〝優勝チームで使われ続けた〟という事実は重い。
シーズン終盤には「後半勝手に失速しちゃったので。とる人は自分でつかみ取ると思うので。自分の力でとれるように最後まで一生懸命がんばりたいです」と謙虚に話していた虎のドラ1左腕。
指揮官は、28日の中日戦(甲子園)の先発について「向こうが(ドラ1ルーキーの)金丸でくるなら伊原でいこうと思っている」と明かしている。それだけに今季最後の登板が、新人王への評価に追い風を吹かせるかもしれない。












