青学大陸上部の原晋監督が15日、都内で行われた「adidas House Tokyo session」に出席し、男子マラソン界の展望を語った。

 世界選手権3日目(15日、東京・国立競技場)の同種目では、アルフォンスフェリックス・シンブ(タンザニア)が2時間9分48秒で金メダル。同タイムながら写真判定の末に敗れたアマナル・ペトロス(ドイツ)が銀メダルを獲得した。その一方で日本勢は近藤亮太(三菱重工)の11位が最高。小山直城(ホンダ)は23位、吉田祐也(GMOインターネットグループ)は34位で、6大会連続の入賞者なしとなった。

 この結果を受けて原監督は「3人とも入賞はできなかったけど、日本長距離界が目指す種目はマラソンだと改めて感じた」と指摘した上で「1500メートル、5000メートル、1万メートルのスピードのあるランナーがフルマラソンにチャレンジしていけば、十分メダル争いにいけるチャンスはあると思う」と分析した。

 五輪や世界選手権はタイムではなく、順位に重きを置く戦いだ。この日はデレサ・ゲレタ(エチオピア)が35キロ過ぎに棄権。最終的にはマラソン大国のエチオピア、ケニア勢ら計22人が途中棄権を余儀なくされた。「ケニアやエチオピアが手が強いと言われていたが入賞できていない。日本人も記録を狙う大会でない、五輪や世界陸上であれば、十分チャンスがある種目だと思っている」と説明した。

 五輪では2021年東京大会で大迫傑(ナイキ)が6位、24年パリ大会は赤﨑暁(九電工)が6位に入るなど、日本勢も入賞ラインに食い込んでいる。「やはり多くのアスリートが『箱根駅伝から世界へ』というような大文句で強化しているので、やっぱりマラソンにも挑んでほしいと改めて感じた」と呼びかけた。