セ3位のDeNAは26日の阪神戦(横浜)で2―3と逆転負け。筒香嘉智外野手(33)が6年ぶりの2打席連続弾を放ってリードしていたが、9回に引っくり返された。守護神・入江が佐藤輝に犠飛、さらに二死一塁から大山の8号2ランでジ・エンド。勝利目前から奈落へ突き落とされた。

 24日の巨人戦(東京ドーム)で8号ソロを放った筒香は、この日も5番・左翼でスタメン出場。2回の第1打席で2試合連続となる先制9号ソロ、4回も10号ソロをかっ飛ばした。「結果がホームランになっただけです。チームに勢いをつけること、それが自分の役割です」。

 三浦監督にとっても、筒香の2連弾は黒星の中で唯一の光明。「ゴウ(筒香)の状態が上がっているのは確か。ああして一発で捉えるのがゴウの持ち味だと思う」。

筒香(左)をを出迎えるDeNA・三浦監督
筒香(左)をを出迎えるDeNA・三浦監督

 この復調の裏側には、指揮官を筆頭に首脳陣のケアと励ましがあった。チームぐるみで〝筒香エイド〟が行われていたと評していい。今季の筒香は開幕直後から打撃不振で打率1割台のまま。見かねた三浦監督が鉄板焼き店に誘い、肉料理をごちそうし「ホームランを打てよ」と激励した。

 その直後に今季1号が出たが、調子が上がらず5月に最初の登録抹消。約1か月後に復帰するも交流戦後に不振が続き、7月には再び登録抹消で約1か月の再調整となった。その間、二軍の石井、鈴木野手コーチが好調な時の感覚を取り戻させるべく、筒香と試行錯誤とミーティングを重ねた。一軍の村田、大村コーチも、毎日のように連絡を取っては状態を確認していたという。

 さらには、筒香の出場機会を増やすべく、本職の外野から一、三塁へのコンバートも検討。21日にイースタン西武戦(横須賀)で実際に三塁と一塁を守らせた。三浦監督自ら試合前のシートノックも視察している。

 これほど首脳陣に期待され、心配され、チームぐるみで手助けしてもらっているのだから筒香の復調は遅かったぐらい。「チームに勢いをつけるのが僕の仕事」と筒香が言うのなら残り29試合、打って打って打ちまくらなければならない。