阪神・村上頌樹投手(27)が、16日の巨人戦(東京ドーム)に先発。巨人戦初完封勝利で2年ぶりの2桁勝利を達成した。

 6月3日に89歳で死去した巨人・長嶋茂雄終身名誉監督の追悼試合として行われた1戦。「いい試合にしたいと思って投げていた」という右腕は、5回まで先頭打者の出塁を許さず、わずか1安打に抑える快投。

 3点リードの6回には先頭・岸田に内野安打で出塁を許したが、続く丸を遊併殺に仕留めグラブを叩いて感情をむき出しにした。「きのうは後半に逆転されて、大事かなと思ってたので。あそこでゲッツーが取れたのは大きかったです」と笑顔で汗をぬぐった。

 試合途中には栗山英樹氏や、掛布雅之氏ら球界を代表するOBからミスターへのメッセージが流れ、5回終了後にはイベントも開催された。球場は普段と違った独特の雰囲気に包まれていたが、村上は「見てなかったので、それがよかったかな」とキッパリ。「自分のことをしようと思いながら投げてたので、あまり気にせずやってました」と振り返っていた。

 藤川球児監督は、初回から危なげない投球を見せた右腕を「ローテーションを空けることなく入っていたので、体力的にもどうかなと思いましたが、素晴らしいピッチングでした」と大絶賛。

 9回まで女房役を務めた坂本誠志郎捕手(31)とのコンビについても、「村上と坂本との良いバッテリーのコンビネーションでしたね」と目を細めながらたたえていた。

 2位・巨人に3―0で完封勝ちした阪神は、優勝マジックを24に減らした。