阪神・森下翔太外野手が16日の巨人戦(東京ドーム)の初回に先制の17号2ランをマーク。自身のキャリアハイを更新する値千金の一撃で3―0の勝利に大きく貢献した。

 この日は今年6月に天国へ旅立ったミスタープロ野球・長嶋茂雄さんの追悼試合。試合前には荘厳なセレモニーも行われ、独特な雰囲気の余韻と緊張感がグラウンド上にまだ残る中、初回の第1打席に入る。とはいえ虎随一の鋼メンタルの持ち主が場の空気にのみこまれるわけなどなかった。

 場面は一死二塁の先制機。相手先発・井上が投じたカウント2―1からの低めスライダーを狙いすましたかのように一閃すると、強烈な勢いで舞い上がった白球は左翼席上段まで届く特大弾。インパクトの瞬間にスタンドインを確信した虎の背番号1は、ゆっくりと白球の行方を見送ってからダイヤモンドを一周した。

「何も変わりなく自分の中でしっかり準備して打席に入ることができた」と充実した表情で試合後取材に応じた森下は、7月15日の中日戦(甲子園)以来となったアーチを振り返る。「久々に一本出て、キャリアハイを出せたことは良かったと思う」と語り、少し胸を張りながら球場を後にした。