パ・リーグ2位の日本ハムは首位攻防となった9日のソフトバンク戦(みずほペイペイ)に1―4で敗れ、2ゲーム差に突き放された。鷹先発の有原航平投手(32)に沈黙させられたが、やられっ放しでは終われない。日本ハムOBで野球評論家の柏原純一氏が立てた大胆な〝攻略法〟とは――。
【柏原純一「烈眼」】試合は先発・加藤貴が4回途中までに相手の中軸である4番・山川などに2発を含む6安打で4失点KOされ、中盤までに大勢が決した。前回登板した1日のオリックス戦で敗戦投手になったとはいえ、1人で投げ抜いた信頼もあるだけに、これ自体は仕方ない。
一方、何とか援護したい打線だったが、ホークス先発・有原の前に7回まで4安打。得点は失策絡みで挙げた2回の1点だけにとどまった。ただ、この日の有原は素晴らしかった。150キロの直球に、中盤以降は特に左打者へのチェンジアップ、右打者にはツーシーム、フォークを有効に使い、緩急に加えて両サイドの制球も冴え渡った。
チャンスは2回と7回無死一、二塁のみ。ここでも結果的に抑えたという投球ではなく「抑えるべくして抑えた」と言っていいほど、中盤以降は完全にゲームを支配した。
とはいえ、今後も対戦は続く。やはり各打者が「対応」や「対処」を持ち合わせて臨むべきだった。4安打のうち捉えた当たりは、4番・マルティネスの2本の二塁打だけ。それほど有原の出来は良かった。
有効な手があるとすれば、各打者が狙い球にある程度の「割り切り」を持って打席に臨むことだ。大げさに言えば、最初の打席で2ストライクやフルカウントでも「見逃し三振」はOK。打線が喫した8三振のうち、チェンジアップやフォークの落ち球での「空振り」が6個、反対に直球系の「見逃し」は2個。最終的には〝振らされた三振〟が多かったからだ。
仮に試合の序盤でど真ん中の球を見逃して三振という不細工な形になっても、相手バッテリーに「あれ…。待ってなかったかも?」と考え込ませたら、しめたもの。打者はその結果を逆手に取って、次の打席に生かせばいい。
複数打席をかけ、狙いを絞りに絞る作業は必ず必要で「ヤマを張る」ことは決してマイナスではない。それがワンチャンスを生かせるか、生かせずに終わるかの下地にもなる。
今後、佳境に入るソフトバンクとの優勝争いで、難攻不落の相手と対戦し、少ない好機で何とか攻略しなければならない試合は必ずある。この日は、スタメンの9人が最後まで出場した。各自が打席での配球を振り返り、アップデートして臨むことはもちろん、打席ごとのプランニングも突き詰めていってもらいたい。(野球評論家)












