ソフトバンクは6日のロッテ戦(ZOZOマリン)に12―3で大勝。打線が先発全員安打を含む今季最多の17安打と爆発した。

 勢いは止まらなかった。3回に近藤健介外野手(31)が左中間を真っ二つに破る二塁打を放ち2点を先制すると、5回には牧原大、野村に本塁打が飛び出して5点を追加。終わってみれば、6人が複数安打をマークするなどロッテ投手陣を完全に粉砕した。

 そんな打線をこの日もけん引したのが絶好調の近藤だ。安打は1本だったものの持ち前の選球眼を駆使して3つの四球も選び、6打席で4出塁。8月は5試合で打率5割3分3厘、4本塁打、9打点と驚異的な成績で、出塁率は驚異の7割2分とまさしく〝出塁の鬼〟と化している。「打てる球に対してスイングを仕掛けていくことができている」とは近藤の弁だ。

 試合中だけではない。この日の試合前には野村に対し、打撃をアドバイス。すると野村は先輩の金言を生かし、5回に試合を決定づける10号3ランを放った。チーム内における近藤の貢献度は計り知れず、同僚からの信頼も絶大だ。

 鷹の大砲・山川穂高内野手(33)も近藤に絶大な信頼を置くチームメートの一人。そんな「以心伝心ぶり」を物語るエピソードがある。近藤が今年4月に腰の手術を受け、復帰までに約2か月の時間を要した直後のことだ。復帰戦は5月27日の日本ハム戦(みずほペイペイ)で、敵軍先発は相手エースの伊藤。リハビリ期間中の近藤は一軍の球を見ていなかったことから当時、ほぼぶっつけ本番となった伊藤との対戦にチーム内では不安の声も出ていた。しかしながら山川は試合前から「近藤は一発で仕留めてくるから見ておいてください」と〝予言〟。その言葉通り、近藤は見事に伊藤から2安打を放ったことで試合後の山川も「これです」と胸を張っていた。

 誰もが認める近藤の打撃技術。テクニシャンのバットが今後もホークスをけん引していく。