ソフトバンクは5日からロッテとの3連戦(ZOZOマリン)に臨む。この3戦は前田悠伍投手(20)、大津亮介投手(26)、松本晴投手(24)と若き3投手が先発マウンドに立つ見込みだ。

 ホークス先発陣はモイネロ、有原、大関の3人が9勝を挙げている。そうした中、倉野投手コーチが「3人以外の投手がどれだけ勝てるかもすごく重要になってくる」と語るように若き力が試される重要な試合となる。

 一方で若鷹3投手については、二軍を中心とした取り組みが一軍の先発マウンドで奏功するかも注目される。二軍では今季途中から変化球の高低を数値に出し「センチ化」する取り組みを開始。小笠原二軍投手コーチは「今まで高さといっても『ベース板に投げろ』とか言ってしまっていて、結局わかりづらかった。数字で言った方が伝わるので」と試合中でも1球ごとに高低のフィードバックを行い「あと5センチ低く」といったやり取りを選手と重ねてきた。

 一軍を主戦場とする投手たちとは異なり、若い選手は自己感覚と実際の球にズレが生じることもある。小笠原コーチは「二軍の選手は特に、課題を克服するためにテーマに徹底して取り組んで、大げさにやる必要がある。(教える側も)もっと明確にしないといけないなと」と、その意図を語った。

 選手からも「センチ化」は好評だ。二軍降格時にスライダーをテーマに取り組んでいた救援の尾形崇斗投手(26)は「どの高さにっていうのが明確になったのと、そこに投げる練習にフォーカスしたので、数値的にはその高さをずっと狙ってます」と語っている。前田悠も「(数値化は)大きいですね。自分が低いと思っていても、数値で見たら高い時もあって、感覚と投球の差がはっきりわかる。より意識がしやすくなる。めっちゃいいです」と手応えを口にした。

 ロッテ戦に先発する前田悠と大津は前半戦、主に二軍で鍛錬を積んできた。「センチの世界」をフル活用し、チームを勝利に導きたいところだ。