屈辱の3連敗が重くのしかかりそうだ。ヤンキースは3日(日本時間4日)、敵地でマーリンズに3―7で逆転負け。球団史上初めてマーリンズに同一カード3連敗を喫し、恥辱のスイープを食らった。地元メディア「ノースジャージー.com」はアーロン・ブーン監督(52)を名指しで批判し「指揮官に対するプレッシャーがかつてないほど高まっている」とも断じるなど、チーム周辺には緊迫したムードが漂い始めている。

 かつての主将デレク・ジーター氏(51)、黄金期を築き上げたアレックス・ロドリゲス氏(50)ら有力OBたちも他の有力メディアを通じて「説明責任の欠如」「構成の不整合」などと低迷にあえぐ古巣に対し、次々と苦言。ロドリゲス氏は「仮に黄金期にいたメンバーを7人集めたとしても、世界一奪還は遠い」とも断言しており、元スター選手たちからも「喝」を入れられる状況となっている。いずれにせよ、レジェンドOBや地元メディアのヤンキース批判は加速度を増す一方だ。

 5月末に35勝20敗と快進撃を見せていたチームは、以降25勝32敗と大失速。現在、ア・リーグ東地区3位で首位ブルージェイズとは4.5ゲーム差、2位レッドソックスとも1.5ゲーム差と苦境にあえぐ。

 焦点は現在離脱中の主砲アーロン・ジャッジ外野手(33)の復帰と、指名打者ジャンカルロ・スタントン外野手(35)の起用法。前出の「ノースジャージー.com」も「ジャッジの復帰がいつになるかということに加え、それに伴うスタントンの起用法に関しても、ブーン監督は明確なロードマップを示せない。現場が混乱するのも当然の話だ。実際にDH枠を巡る調整も混乱を招いている」と厳しいトーンで指揮官のタクトを猛批判している。

 加えてトレードでパイレーツからブルペン補強で獲得したベッドナーは加入初戦となった1日(同2日)のマーリンズ戦で早々と炎上。悪夢の逆転負けを喫したこともあり同メディアは「補強も裏目に出た。フロントも無策という他にない」と指摘し、ブライアン・キャッシュマンGM(58)にも舌鋒を向け始めている。

 一方のブーン監督は、マーリンズに3連敗を喫した後「勝てる要素はそろっているが、それを示せていない」と苦し紛れにコメント。しかしながら同メディアは同情もせず「もしポストシーズン進出を逃せば、ブーン監督は当然のように今季限りでの退任が現実味を帯びる」と突き放している。もはや〝言い訳無用〟の状況で、今季8年目を迎えたブーン監督の長期政権に赤信号が灯りつつあるようだ。

3連勝を飾ったマーリンズのロペスとストワーズはウッキウキだ(ロイター=IMAGN IMAGES)
3連勝を飾ったマーリンズのロペスとストワーズはウッキウキだ(ロイター=IMAGN IMAGES)