酷暑対策はもはや腹をくくるしかない。パ2位・ソフトバンクは19日から西武との3連戦(ベルーナ)に臨む。首位・日本ハムとは2ゲーム差。前半戦最後のカードで踏ん張りどころとなる。

 18日は3連戦の先発が予定されるモイネロ、東浜、大津が現地入りして入念に前日練習。東浜は「今日は涼しい方かなと思いましたが、明日、明後日と晴れが続いた時にどうなるかっていうのは、ある程度、心の準備をしておいたほうがいいのかなと思っています」と率直に語り、気を引き締めた。

 例年になく猛暑への警戒が増し、暑さが体にこたえる季節を迎えた。昼夜問わず平均気温は上昇し、真夏のイベント開催は細心の注意が必要だ。とりわけベルーナドームは、屋根とスタンドの間に壁がない外気が入り込む構造の「屋内屋外中間型」球場のため熱がこもりやすく、かねて球界内から選手や観戦者の健康を案じる声が寄せられてきた。直近では先月末に西武のエース・今井が熱中症を発症。過去も含め他球団の主戦級が同様の症状で苦しんだ例は少なくない。

 勝負に集中する以前に、油断ならない問題が横たわっているのは事実だ。現実的にはいかに適応するか、しのぐか。倉野チーフ投手コーチは「暑さ対策は〝うまく過ごす〟としか言えない。練習量、私生活の過ごし方、食べるもの、睡眠時間、部屋の温度も含めてやっていかないと厳しい」と冷静に受け止めた上で「特にベルーナドームが暑いというのは、もう分かっていること。去年もそういうのはたくさんあった。でも、それに対応するのがプロ。どれだけ対策を練っても熱中症みたいになることはある。だけど、プロである以上はそれを言いわけにはできない」と現場の覚悟を代弁した。

 一度、体調を崩せば立ち上げに時間を要し、後半戦のパフォーマンスに悪影響を及ぼしかねない。警戒と、そのための準備にも限界がある。ゆえにベルーナドームでの熱中症対策は、極論を言えば腹をくくるしかないところまできている。温暖化、球場の構造的理由も相まっての酷暑問題は、今年も切実だ。