夢の「3冠王」なるか。日本ハムは9日のロッテ戦(ZOZOマリン)に13―1で圧勝。初回にグランドスラムをぶっ放したフランミル・レイエス外野手(30)は17本塁打、51打点でパの2冠に君臨する。残るは打率だけだが、真夏の酷暑も巨漢助っ人には追い風になるようで――。
レイエスの文字通りの先制パンチで幕を開けると、打線は17安打の猛爆で5連勝を飾った。
体重130キロ超えの来日2年目助っ人は開幕直後から主軸として活躍。リーグ2冠を独走し、首位を走るチームに大きく貢献している。昨季までのレイエスは一発が魅力である半面、「好不調の波が激しいこと」が課題とされてきた。だが、今季は課題を徐々に克服し、打率もリーグ7位の2割8分5厘まで急上昇させている。
怪力助っ人を指導する八木裕打撃コーチ(60)も「最近はいろいろなことに積極的に取り組むようになってきたから」と笑顔で「タイミングを少し早めに取るようにしたら少しずつ状態が良くなってきている。このままいってくれるといいね」。どうやら一過性のものではなさそうだ。
こうなると、高まってくるのはレイエスの「打撃3冠」だ。その最大のネックとなるのは安定感が求められる打率だろう。しかも今後はアスリートの誰もが苦しめられる真夏の酷暑が待っている。通常であれば夏場の暑さは体力を消耗させ、打撃も狂わせる大敵。しかし、温暖な気候のドミニカ共和国出身のレイエスは「夏好き」なのだ。
暑ければ暑いほど調子が上がるようで「(本拠地がある)北海道は(他のエリアより涼しく)快適だ。でも個人的にはもっと暑くてもいい」と他選手が嫌がる「暑い夏」を歓迎している。
この日の試合前も気温35度に迫る猛暑だったが、レイエスだけはグラウンドで陽気そのもの。暑さでうなだれる他のナインを尻目に、スペイン語の歌を〝熱唱〟するなどどこ吹く風だった。これには球団関係者も「モーレ(レイエスの愛称)は暑くないのか」と漏らしたほどだ。
昨季は8月に打率4割3厘、8本塁打、23打点で月間MVPを獲得。リーグでは2004年の松中信彦(ダイエー)、パの助っ人では1984年のブーマー(阪急)以来となる「3冠王」の誕生も決して夢ではないかもしれない。












