日本ハムのフランミル・レイエス外野手(29)の〝守備〟がチームに意外な好影響をもたらし始めているという。

 来日2年目で体重130キロ超の巨漢助っ人は守備が不得手のためパ・リーグ相手のリーグ戦では主に「DH」。守備に就くことはまれだ。だが、交流戦では敵地戦でDHが使えないため、レイエスは5月上旬頃から一塁の守備練習を始めた。

 そのおかげで守備力は少しずつ向上しつつあるが、それでも難しい打球処理やワンバウンド捕球にはいまだ課題が残る。となればレイエスの一塁にはマイナス要素ばかりと思われがちだが、実はそうでもないという。守備に不安を抱えるレイエスが一塁に就くおかげで、逆に内野守備陣が丁寧な送球や捕球を心掛けるようになり始めているからだ。

 日本ハムの守備陣、特に内野は今季序盤から失策を連発。一時はリーグワーストとなり、その要因の多くが内野手による捕球ミスや一塁への悪送球だった。だが、練習中から守備範囲が狭く捕球難のレイエスが一塁守備に就けば必然的に他の内野手は「レイエスが捕球できる」正確な送球、捕球動作を取らなければならない。

 これが練習時から体に染みつくおかげで悪送球を含めた失策が少なくなりつつあるという。実際、三塁を守る清宮幸にこの点を聞くと「モーレ(レイエスの愛称)が一塁守備に就く時? それは気を付けますよ。ワンバウンドとか投げたら怒られますから」と笑みを見せながら〝レイエス効果〟を明言。その上で「他の野手も同じなんじゃないですか」と語るだけに内野陣への波及効果も少なからずあるのだろう。

 日本ハムの失策数は6日時点でソフトバンクに次ぐリーグワースト2位の「34」。依然として高止まりしているものの、野手の失策が減れば首位固めはさらに盤石となる。レイエスの守備は今後も意外な形でチームに副産物をもたらしてくれるのかもしれない。