広島は20日の楽天戦(マツダ)で0―4と完封負け。5月3日以来となる借金生活に再び突入した。赤ヘル打線が楽天・早川に対して8回途中まで散発6安打に抑え込まれ、決定打を放てず。7回3失点で試合をつくった先発・森下暢仁投手(27)を援護できないまま終わった。

 0―1の7回二死満塁で太田に2点適時打を許した場面について、試合後の森下は「粘れなかった」。それでも試合後の新井貴浩監督(48)は「よく粘って投げていた」と右腕をフォローした。

 今季はプロ6年目で初の開幕投手を務めたが、これで5勝6敗と負けが先行。ただ、全登板でエース格となるマッチアップに直面しながら防御率2・25、リーグトップとなる12度のクオリティースタート(QS=6回自責3点以内)の投球内容も残している。同じくリーグトップの投球回(96回)を誇る成績を鑑みれば、決してチームへの貢献度が低いわけではない。

 リーグトップの5完投と、10度のQSで89回1/3の投球回数を誇る左腕エース・床田寛樹投手(30)ともに、ここまでフル回転。開幕以降は常に週末の先発マウンドに立ち、安定して終盤まで投げ続ける「イニングイーター」として、救援陣を中心に投手全体への恩恵ももたらしている。

 実際にここまで森浦大輔投手(27)、島内颯太朗投手(28)、栗林良吏投手(28)、中崎翔太投手(32)、テイラー・ハーン投手(30)、岡本駿投手(23)と一軍救援陣の多くが20試合以上に登板しているものの、今季は3日連続となる〝3連投〟がない。

 永川投手コーチも「交流戦のセでの試合では打順の絡みがあるので、途中で泣く泣く代えた時はありましたが、放っておいたら彼ら(森下と床田)は8回、9回まで、いつもいけるっていうぐらい投げてくれました」と証言している。

 火曜日から6連戦が中心となる日程において、鯉の左右のエースは週末に〝連番〟で登板。多くの試合で終盤まで安定した投球を披露し、救援陣の消耗を最小限にとどめることができた。

 ただ2人は〝連番〟での先発が今後は解消され、リーグ戦再開から新たな役割を担うことになる模様だ。森下としては、ここまで積み重ねた13度の先発で貯金を作れなかったうっぷんを、セとの再対戦で晴らしたいところだ。