〝無双右腕〟復活のカギは――。阪神は20日のソフトバンク戦(甲子園)に延長10回の末、1―2で惜敗。連勝は2で止まったが、セ首位の座を守った。
同点の10回から3番手で登板した及川が踏ん張り切れなかった。先頭・野村の内野安打から二死三塁のピンチを背負うと、代打・石塚に右中間適時二塁打を浴びて勝ち越され、痛恨の決勝点を献上した。
その一方で、この日先発した村上頌樹投手(26)は鷹のエース左腕・モイネロと投げ合い、8回123球で5安打1失点の好投。打線の援護にも恵まれず今季8勝目こそ逃したが、虎のエースとして役割を果たした。
初回は満塁から牧原の遊ゴロの間に1点を献上。それでも2回以降は140キロ後半の直球や69キロの超スローカーブを投じるなど、緩急を生かしながらスコアボードにゼロを並べ続けた。試合後は「(モイネロが)いいピッチャーで、お互い球数いきながら、工夫しながらという感じだったんですけど、楽しく投げ切れたと思います」と汗をぬぐった。
そんな右腕は、昨季は7勝11敗と黒星が先行。防御率も2・58に終わったが、今季は開幕投手に抜てきされるとハーラートップタイの7勝をマーク。さらには防御率1・63と抜群の成績を残している。
長年投手として活躍した球団OBは「今年は勝負どころで間違えないところが、さすがですよね」と安定感のあるコントロールを称賛。それだけでなく、直球の平均球速は前年比で約0・7キロ遅くなっているが「昨季と違って球速を追い求めすぎることなく投げているので、力感なくキレのあるボールが投げられていますし、球質も上がっていると感じます」と明かした。
2023年には新人王&MVPに輝いた実力派右腕。今後も猛虎をけん引する快投を見せつけてくれそうだ。












