大谷の663日ぶりの二刀流復活にドジャースのデーブ・ロバーツ監督(53)も感無量だった。

 6―3での試合後、指揮官は「すごく良かったと思う。1点は取られたけど、内容はすごく良くて、特にストレートの球速は予想以上だった。100マイル(約161キロ)出た。95~97ぐらいかなと予想してたが、やはり競争者のアドレナリンが出たのかな。1イニングを作り上げ、中には精度の高い投球もあったし、全体的にはすごくポジティブな日だったと思う。打撃にも影響なかったしね。明日の試合前に、疲労などの状態について話すことになると思うが、今日は本当にエキサイティングだったよ」と興奮気味に話した。

 今後の登板間隔については十分に間を空ける。「6~8日おきぐらいかな。そのときの状態を見て、次回も1イニングかもしれないし、2イニングになるかもしれない。それはまだ分からないが、状況を見て柔軟に対応する感じ」と見通しを明かした。

 登板後、すぐに先頭打者として打席に向かう姿に指揮官は「本当に非現実的な光景だったよ。非現実的というのが適切な表現かも分からないな。マウンドから降りてすぐユニホームを着替えて、バッティング用のギアを付け始め、ヨシ(山本)からの水を断って、ボブ•ゲーリーがタオルを渡し、額の汗を拭いたりして、すぐ打席に立つのを見るのはとても興味深かった。ブルペンからダグアウトに入ってくる姿とかも含めて、ちょっとファンみたいに見とれてしまった」と素直な心境を吐露した。

 心配はなかったのかとの問いに「プロセスをきちんと踏んできたから、彼の状態に不安があったわけじゃない。だから安心というよりは、ようやく最初の一歩を踏み出せたっていう興奮の方が強いかな」とキッパリ否定。

 マウンドでの大谷の表情の豊かさに「彼が本当に楽しんでるのは確かだよ。そしてチャレンジが好きなのも確か。物事を区別するのがとても得意なタイプなんだと思う。目の前のタスクに集中する力を持つだけでなく、そのプロセスも楽しんでる。二刀流がただ楽しいからやってるんじゃなくて、二刀流として本当に優れた選手でありたいという誇りを持ってやってるんだと思う」と初めて目の当たりにした〝完全体・大谷〟に興奮していた。