劇的な「3連勝スイープ」の再現とはならなかった。西武は13日の中日戦(ベルーナ)に延長10回の末、2-3と惜敗。先発・高橋光が8回7安打1失点の熱投も打線は再三のチャンスにあと1本が出ず、得点は滝沢の適時打による1点のみ。連勝は3で止まった。
前カードの本拠地・阪神3連戦では攻守で活躍したネビンも、この日は3回と5回の二死一、二塁の好機に三振、三ゴロとブレーキ。相手先発・金丸を打ち崩すことはできず、4打数無安打と快音は聞かれなかった。
交流戦10試合を5勝5敗の五分としている西武はオリックスと順位を入れ替えたものの、パ3位で貯金4。91敗に終わった昨季の低迷ぶりと比較すれば現状は十分に検討していると言えるが、気がかりな点が全くないわけではない。それは流れを大きく変える「一発」があまりにも少なすぎる点だ。
実際にこの交流戦では12球団で唯一、チーム本塁打がない。前カード・阪神戦の内容を振り返っても1、2戦目の終盤で見せた逆転劇は8回に長短5安打、9回に3四死球と単打3本が絡んでの〝つなぎ〟でもぎ取った攻撃だった。本来、投手戦で試合を決める〝飛び道具〟が機能していない。
この日は3番・外崎、4番・ネビンに続き、5番には〝悩める長距離砲〟のセデーニョを配置。だが期待にこたえられず金丸の前に三振、三振、一飛と倒れ、ようやく8回には相手3番手・清水のストレートをはじき返して中前打としたが依然、打球は上がってこない。
3日のヤクルト戦(ベルーナ)で移籍後初の猛打賞&サヨナラ打のヒーローとなったセデーニョだが、その後は代打での出場がメイン。この日こそスタメンに名を連ねたが、前記の通りのありさまに終わった。ここ8試合の成績は17打数3安打(打率1割7分6厘)と苦戦が続いている。
仁志野手チーフ兼打撃コーチと取り組んでいる「ボールを見る顔の角度を正しい位置に戻す」ためのフォーム矯正は、まだ道半ば。「トップに入った時の前傾姿勢から顔がボールをのぞき込むような角度になり、自分からボールに近づいて行ったり、打たされたり。ボールの見え方によって体の使い方が不十分になってしまう。力任せになりやすい」(仁志コーチ)。これら問題点を改善しようと背中を真っすぐに伸ばし、正しい視界を確保するための試行錯誤を続けているものの、いかんせん結果が伴わない。
セデーニョが仁志コーチと二人三脚で取り組む新打法を身につけ、クリーンアップに収まれば西武の懸案も解決する。しかしながら、まだ試行錯誤の日々が続きそうな気配だ。












