広島・森下暢仁投手(28)が13日の楽天戦(楽天モバイル)で気迫の投球を見せた。9回を2安打無失点。2024年6月25日のヤクルト戦(マツダ)以来となる2年ぶりの完封勝利で、チーム単独トップの今季5勝目(5敗)を挙げた。4連敗中のチームを背負って上がったマウンドで、その責任を見事に果たした。

 立ち上がりは決して楽ではなかった。初回先頭の平良に左前打を許し、盗塁も決められて二死三塁。それでもマッカスカーを空振り三振に仕留め、無失点で切り抜けた。

 そこから楽天打線を封じ込めた。初回の黒川の打席から7回二死でマッカスカーに左前打を許すまで20人連続アウト。わずか2安打に抑え込み、最後まで得点を許さなかった。

 打線もエースを援護した。初回一死から大盛、菊池の連打で好機をつくると、坂倉が右前へ先制適時打。さらに5回二死からは坂倉の左翼線二塁打に続き、モンテロが中越え適時二塁打を放ち、貴重な追加点を奪った。

 お立ち台では「仙台にもたくさんのファンの方が来ているなと感じていたので、何が何でも勝ちたいという思いで投げました」と振り返った。さらに「初回に点を取ってくれたので、なんとか粘り強くという気持ちで投げました。なかなか満足するピッチングができていなかったので、今日は本当に良かったです」と笑顔を見せた。

 最終回は二死から四球を与えたものの、最後は辰己を一ゴロに打ち取ってゲームセット。広島は楽天を2―0で下し、連敗を4でストップした。

 交流戦ビジター8戦目でようやく初白星を挙げ、交流戦最下位からも脱出。エース右腕の完封劇が、苦しいチームを再び前へ進ませた。