パ4位の西武は10日の阪神戦(ベルーナ)に4―2の逆転勝ち。連敗を4で止め、貯金も再び3に戻した。パ上位3球団が全て勝ったため首位・日本ハムとのゲーム差は2・5のまま、順位も変動はなかった。

 試合後の西口監督は「(8回の攻撃は)見ていて気持ちがよかった。みんなが何とかつないで、という意識のもと、ああいう結果につながったんじゃないかなと思います」と満足げ。その上で「本当に選手が広島3連敗で戻ってきて、今日は何とかしてやろうという気持ちが出たいい試合だった」とも続け、8回の集中打と逆転劇をたたえた。

 一方で今井達也投手(27)、隅田知一郎投手(25)という左右の両輪を研究し、突破口を見いだすセ・リーグのスモールベースボールには西武ベンチも危機感を抱いている。

 今井が今季ワースト5失点で2敗目を喫した7日の広島戦(マツダ)では小園、ファビアン、矢野の3盗塁が2失点につながった。この日も隅田が阪神に4回までに4盗塁(近本=2、熊谷=1、佐藤輝=1)を許し、相手打線にペースを握られた。

 チーム関係者は「今井、隅田がどういう特徴のピッチャーかというのは広く知られている。あそこまで完璧に盗まれているわけだから、そこを徹底的に研究してきているんでしょう」と指摘する。

 今井と隅田はアスリートコンサルタント・鴻江寿浩氏に師事。今井が「あし体」、一方の隅田は「うで体」という特徴でも知れ渡っている。これらを逆手に取られ、今季の交流戦では「セ2球団に〝フォームのくせ〟を見抜かれたのでは」ともチーム内で分析されつつあるという。

 下半身主導の今井は、始動が必ず足からスタートする。そのため、始動部分の動作解析を徹底された可能性も否定できない。上半身主導の隅田はオーソドックスにグラブ周辺に始動のポイントがあり「絶対に一塁けん制が来ないパターンで走られた」とみられている。

 いずれにしても、この〝セ・リーグの仕事〟を今後踏襲してくるのがパ・リーグ各球団。今回発覚したくせを矯正するか、それとも逆手に取るか。その駆け引きもチームをけん引する左右両輪にとっては、今後の投球のカギを握ってくることになりそうだ。