かつて西武でプレーしていたメッツのリード・ギャレット投手(32)が、MLBトップクラスのリリーバーとして名門球団のブルペンを支えている。今季26試合に登板して13ホールド、2セーブ、防御率0・70。絶対守護神のエドウィン・ディアス投手(31)につなぐメジャー屈指の勝ちパターンとして、必要不可欠な存在となっている。
ギャレットは2014年全米ドラフト16巡目(全体486位)でレンジャーズに指名され、キャリアをスタート。18年にタイガースに移籍し、翌年再びレンジャーズに復帰したが、19年オフに活躍の場を日本に求めた。20年から西武で2年間プレー。1年目に49試合、2年目は61試合に登板した。
22年から再びMLBに戻り、ナショナルズ、オリオールズを経て23年シーズン途中からメッツに加わった。昨季は53試合に登板し、シーズン中盤から安定したパフォーマンスを発揮。今季もここまで圧倒的な成績をマークしている。
成功の裏に何があったのか。MLB公式サイトによれば、日本時代に精神面を落ち着かせる〝魔法の言葉〟に出会ったことが大きかったという。
メジャーでの激しい競争、マイナーでの厳しい環境から一度離れる時間をつくったことで、大切な気づきがあったようだ。右腕は西武加入を機に、レンジャーズ時代のメンタルストレングスコーディネーターを務めていたジョサイア・イゴノ氏に連絡。メンタルスキルを再学習するプロセスを開始したという。そこで身につけたセルフトークが「投げる機会があれば、成功するだろう」という言葉だった。
ブルペンに向かう時、ウォーミングアップの準備をしている時、マウンドに上がる準備をしている時などルーティンのさまざまな場面で、自分自身に言い聞かせている。魔法の言葉には「感情を抑え込もうとしたり、緊張していないふりをしたり、少しの不安も抱えていないふりをしたり、あるいは誰しも(自分自身に)少しは疑いを抱いているものだが、それを認めて『私は実行して成功する』ということができれば、それはうまくいく」(ギャレット)という強い信念が要約されている。
外部要因をはね返すポジティブな自己対話。その絶え間ない努力が、メジャーでの成功を支えている。












