巨人は5日のロッテ戦(ZOZOマリン)で延長10回に大勢が押し出し死球を与え、1―2でサヨナラ負け。あっけない幕切れで今季2度目の4連敗となったが、打線は再三の好機を生かせず、阿部慎之助監督(46)も「もうそこに尽きると思います」と肩を落とした。
3日に長嶋茂雄さんが亡くなって以来の初白星はまたもやお預け。一日も早く勝利を届けようとしている指揮官とミスターには共通点もあるという。2人をよく知るチーム関係者の一人は「ミスターも阿部監督もとにかく野球に関する記憶力が常人離れしている。普通だったらみんな忘れている細かいところまでなぜか覚えているんです」と語る。
「例えば、長嶋さんの場合は『あの試合のあの回の何球目であいつはこんなスイングをしてたよな! だからこうするべきなんだ!』と時間がたっても試合の描写を覚えているから、ミーティングなどで選手の課題をすぐに指摘できたんです」(同)
阿部監督も同様だ。一例を挙げれば現役時代の2017年オフにテレビ番組の企画で後輩捕手の小林と対談した際、同年9月18日の中日戦を〝カンペなし〟で回顧。0―0の8回二死の場面でマシソンが藤井にソロを被弾したが、当時の小林のリードを事細かに切り込んだ。
「フルカウントから打たれたろ。その前の球も藤井は真っすぐに全然反応してなかったと思うんだ。追い込まれてるのに反応しなかった。もう変化球マークなんだろうなと思った」(阿部監督)
その記憶力は約10年がたった今でも衰えることはなく「甲斐から過去の配球の話をされた際には、その描写をスラスラ思い起こしながら助言している」(前出関係者)という。ミスターに引けを取らない記憶力も武器に苦境を脱したい。












