新日本プロレスジュニアの祭典「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア(BOSJ)」29日新潟大会のBブロック最終公式戦で、YOH(36)が石森太二(42)から6勝目を挙げ優勝決定戦(6月1日、大田区)進出を決めた。かつて付け人を務めた天山広吉から受け継いだ〝猛牛魂〟で悲願の初制覇に突き進む――。
石森の猛攻を耐え抜き、ドラゴンスープレックスからのDIRECT DRIVE(旋回式ダブルアームDDT)で逆転勝利。全日程を終えエル・デスペラード、MAOと6勝3敗で並んだが、対象2選手に公式戦で勝利しているYOHのBブロック突破が決定した。Aブロック1位の藤田晃生と視殺戦を繰り広げると「かかって来いよ、未来!」と宣戦布告した。
決勝進出は2021年大会以来4年ぶりだ。本紙の取材にYOHは「手ごたえ? もちろん感じてますよ。アナコンダバイスも、相手が警戒している中でタップアウトが取れるような戦い方が身に付いてきているので」と自信をのぞかせた。
デスペラード戦(22日、大阪)でもフィニッシュホールドとなった新兵器は、今年に入って天山から直々に伝授された。「僕、天山さんに『洋平が今までで一番かわいい付け人やわ』って言われてるんです。試合前に背中にオイルを塗るんですけど「洋平のオイルの塗り方が一番気持ちええわ…」って言ってくれますし」と若手時代を回送しつつ「たぶん、僕もたまにパチンコ打つので、地方で一緒に行ったりしていたからだと思います。最後のアナコンダを極める時のクイッていうひねりはパチンコのハンドルを回す時に通ずるものがあるような気がしないでもないです」と、まあまあしょうもない〝秘訣〟を明かした。
天山は2004年のG1クライマックスで棚橋弘至、中邑真輔、柴田勝頼の「新・闘魂三銃士」を相手に同技で3連勝を収め連覇を達成している。最年少優勝を狙う藤田と決勝戦で激突するYOHは「同じようなシチュエーションが来たので、まだまだ新世代の前に立ちはだかってやろうかなって思ってますね。彼の面構えというか、プロレスに対する姿勢というか、あのヤンキー気質みたいなのめっちゃ好きなんですよ。すげえ選手になるだろうなとは以前から思ってたんですけど、こういうタイミングで戦う以上は意地を見せて叩き潰したいですね」と猛牛魂での世代交代阻止を誓った。
「キャリア13年目、まだシングルの勲章がないので。『いつか取ります』なんてのんきなことはいってられない。今回はかなり攻めさせてもらうというか、覚悟決めて決勝に行きますよ」。独自の世界観を持つ唯一無二の〝奇才〟が、押し寄せる新世代の波をはね返し悲願の頂点をつかみ取る。












