新日本プロレスジュニアの祭典「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア(BOSJ)」25日名古屋大会のAブロック公式戦で、高橋ヒロム(35)がマスター・ワト(28)から5勝目を挙げた。3年ぶり5度目の優勝に大きく前進したヒロムが見据えるのは、IWGPジュニアヘビー級王座(現王者はエル・デスペラード)奪回だけではない。ジュニア最強の称号を取り戻した上で狙う〝快挙〟とは――。
ワトの猛攻に苦戦を強いられたヒロムだったが、ハイキックをかわすとコードブレイカーで形勢逆転。TIME BOMBⅠ・ⅤからのTIME BOMBⅡで3カウントを奪取した。
これでヒロムはAブロックの首位タイに浮上。勝ち点10で並ぶワト、クラーク・コナーズとの直接対決に勝利しているため、ロビー・エックスとの最終公式戦(27日、沼津)に勝てば自力で優勝決定戦(6月1日、大田区)進出が決まる。
「打倒新世代」を掲げて臨んだシリーズながら、喫した3敗はいずれも新世代(藤田晃生、フランシスコ・アキラ、ドラゴン・ダイヤ)相手というバツの悪さ…。しかし、ヒロムは取材に対し「まあ、これはリーグ戦なので。優勝すればいいだけです。優勝して〝やっぱヒロムすげえな〟って新世代に分からせたいですね。3回負けたけど。プロレスの場合、超えるっていうのは強さだけじゃないですから。負けたけど」と明かし、結果でチャラにする方針に切り替えたようだ。
BOSJを制すれば、昨年1・4東京ドーム大会で失ってから約1年半も遠ざかっているIWGPジュニア奪回が見えてくる。さらにヒロムは、ジュニア最強の称号を取り戻した上での新たな青写真も明かす。
「去年はジュニアとしてヘビー級のタッグリーグを優勝したので。だとしたら、自分に残された次の快挙は、G1制覇なんじゃないかと」。なんと、内藤哲也との師弟タッグで昨年制したワールドタッグリーグに続き、真夏の祭典「G1クライマックス」(7月19日、札幌で開幕)への初出場も視野に入れている。
「自分はジュニアの強さを証明するということしか考えていないので。出るとすれば、IWGPジュニア王者として出ないと意味がないと思ってます。そうすれば予選(昨年大会前に行われた出場者決定戦)も免除でしょうし」と自身にハードルを課した上で、出陣の可能性を示した。
その野望の裏には、4日に退団した師匠・内藤への思いもある。「内藤さんの穴、あのデカい穴を埋められるのは、高橋ヒロムしかいないんじゃないかと。優勝して、IWGPジュニアを取って、ついに高橋ヒロムが求めていたジュニアでありながらヘビーを倒すという夢を、かなえる時が来たのかもしれない」と言い切った。
もちろん今はBOSJ制覇に全精力を注ぐつもりだ。5度目の頂の先に広がる新たな夢をつかむことができるのか――。












