新日本プロレスジュニアの祭典「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア」18日八王子大会のAブロック公式戦で、高橋ヒロム(35)がクラーク・コナーズ(31)を下し2勝目を挙げた。

 前半戦だけで1勝3敗と早くも崖っぷちに追い込まれているヒロムが、地元で逆襲ののろしをあげた。タイヤを凶器として持ち込んだコナーズの荒々しいファイトに苦戦を強いられたヒロムは、D(変型三角締め)を強引に持ち上げられるとコーナーへの投げ捨てパワーボムからスピアーを決められる。

 それでも技の読み合いからヒロムちゃんボンバー、TIME BOMBを決めて反撃。場外に置いたままの状態だったタイヤ上へサンセットフリップパワーボムを発射すると、リングに戻ってTIME BOMBがさく裂。あえてカバーには行かず、最後はTIME BOMBⅡで激闘に終止符を打った。

 地元・八王子のファンの大声援を背にマイクを握ったヒロムは「俺今3敗してるんですよ。でね、SNSとか見てて『ヒロム辞めんの?』とか『退団するの?』みたいなメッセージ来たりするんですよ、『内藤(哲也)さんのとこ行くの?』みたいな話あるんですよ」とシリアスな表情で語り始める。さらに「本当は6月1日に発表しようと思ってました。本当は優勝して言いたかったんですけど…今日言わせてもらいます。2025年6月1日、大田区の試合をもちまして、高橋ヒロム、新日本プロレスを退団します」と続けると会場からは悲鳴が響き渡った。

 しかしヒロムは即座に「そんなわけあるかい!」と否定。「オイふざけんなよ! なんで3敗したくらいで辞めないでくださいなんて言われなきゃいけないんだ! 俺がただただ弱かっただけの3敗だろう」と絶叫すると「デビュー15年、いろいろあったけど、負けて、負けて、負け続けて今の俺がいるんだよ。スーパーポジティブなめんなよ。エル・デスペラード聞いてるか? 『ヒロム、お前とはずっとライバルでいてくれなきゃ困るんだよ』って言ってたよな。そんなの当たり前だろ! まだまだ俺たち2人が決勝上がらねえと何も面白くねえよ」とデスペラードにもメッセージを送った。

 内藤、BUSHIの退団によって「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン」が事実上の活動休止となり「無所属」として今大会に臨んでいるヒロムだが、元メンバーの鷹木信悟と辻陽太とは今後も共闘していく意思を表明。「新日本プロレスは俺が守る、俺が引っ張る、新日本プロレスは、この俺がいる限り最高なんだよ!…とまでは言わないけれどもね、選手皆さん、スタッフみんなで頑張っていこうぜ」と渾身のマイクで大会を締めくくったヒロムが、ここから5度目の優勝へ巻き返す。