左腕エースの真骨頂だ。広島は25日のDeNA戦(マツダ)に3―0で快勝した。前日の雨天中止からスライドで先発した床田寛樹投手(30)がDeNA相手に快投を披露した。

 宝刀・ツーシームが冴えわたった。立ち上がりの初回、先頭・桑原に左前打を許したが、直後の2番・牧をツーシームで注文通りの遊ゴロの併殺に。「いきなり先頭(打者が塁に)出て、すぐゲッツー取れて、リズム良く投げられた」(床田)と、3回までパーム、カーブ、スライダー、カットボール、チェンジアップと多彩な変化球と、最速148キロの直球を投げ分け、つけ入るスキを与えなかった。

 そんな左腕を赤ヘル打線も早めの援護で盛り立てた。この日の敵先発は試合前まで今季3戦2敗の苦手の東だったが、プロ4戦目のスタメンとなった8番のルーキー・佐々木が口火を切った。両軍無得点で迎えた3回、先頭打者で左前打で出塁してみせる。

 ここから二死二、三塁のチャンスをつくると、3番・ファビアンが東のチェンジアップを弾き返した。「最初の打席同じボールでやられていたので、今回はいい反応でうつことができました」と左翼線突破の先制適時二塁打。2点を先制すると、なおも一、二塁から5番・坂倉が「良い追加点になって良かった」とツーシームを左中間へ運んで3点目。一気に試合の主導権を握った。

 床田は7回無死一、三塁のピンチを招いたが、オースティン→宮崎→蝦名と続く敵の中軸を、落ち浮いたマウンドさばきで料理。床田は「前回よくなかったので、やり返そうと思って投げた」と9回104球、無四球5安打の完ぺきな投球を見せ、今季3度目の完封で5勝目(3敗)をマークした。

 頼りになる左腕エースに新井貴浩監督(48)も「今日は床田さまさま」。9試合で4完投3完封、防御率1・60の抜群安定感を誇る左腕に最敬礼を繰り返していた。