広島は23日のDeNA戦(マツダ)に1―2で敗れ、3位に転落した。
カード初戦の先発マウンドに立った森下暢仁投手(27)が8安打されながらも6回2失点にまとめた。だが、それ以上に相手先発・ジャクソンに鯉打線が手を焼き、わずか4安打で敗戦。新井貴浩監督(48)は「(相手も)いいピッチャーだから。防御率も1点台だし、こういう試合になる」と僅差負けもやむなしと言わんばかりの表情で、次戦へと気持ちを切り替えた。
目の前の戦況を確認しつつ指揮官は現在、次代の主力となり得る若手選手の起用方針についても熟考を重ねている。5月に入り坂倉将吾捕手(26)、秋山翔吾外野手(37)、エレフリス・モンテロ(26)ら、3・4月は故障などで不在だった主力格が次々と復帰してスタメン組が固定化。攻撃・得点能力が増したことにより、5月は10勝7敗1分けと戦い自体は安定した。
一方で前出の3人が復帰し、順調にスタメンで稼働し出したことによって、4月の戦いを支えた若鯉たちの出場機会は必然的に前月よりも限られる流れとなっている。新井監督が「今、本当に考えている」と明かすのは、そんな伸び盛りの若鯉たちの実戦感覚をいかに維持させるかだ。
実際、正捕手・坂倉が復帰後は4月までに15試合で先発。チームを支えた6年目・石原貴規捕手(27)は4月30日以降、延長12回を戦った22日のヤクルト戦(マツダ)までマスクを被る機会がなかった。翌23日に二軍本拠地・由宇で中日戦があり、石原は実戦間隔の維持を兼ねて出場したが、今後1か月はこうした「親子ゲーム」が可能な日が極めて限られる日程となっている。
4月下旬から一時は1番打者にも定着し、3割近い打率を残して成長ぶりを披露している中村奨成外野手(25)も決して不調ではないが、今週は途中出場で1打席中心の代打起用がメインとなっている。
「彼らは年齢的にも、野球しないといけない年次。彼らの成長にとって、何が一番ベストかを考えないといけないと思っています」とは新井監督。就任3年目の今季は特に「勝利と育成」の両立を重視している鯉将にとって、ここから先の1か月は難しい選択の連続となりそうだ。












