首位浮上も見据えるのは、あくまで先々だ。広島は16日、阪神との首位攻防戦(甲子園)を4―2で制し、単独首位に浮上した。
2―2の9回に敵の守護神・岩崎を攻略。二死二塁からエレフリス・モンテロ内野手(26)、矢野雅哉内野手(27)の連続適時打で試合を決めた。新井貴浩監督(48)は順位について「何試合目よ?(笑い)」と一笑にふしたが「少しずつですけど、力をつけてきている」と貯金5の現状にうなずいた。
4連勝と上り調子のチームで鯉将は今週は、ひとつの決断を下した。中継ぎ陣の再編成だ。3―0で快勝した14日は、不動のクローザーだった栗林良吏投手(28)、セットアッパーのテーラー・ハーン投手(30)の役どころをチェンジ。8回→9回を入れ替え、試合を終わらせた。その日の試合後、新井監督は当面「抑え」を固定しないことを明言。16日は8回・ハーン、9回・栗林となった。「(相手の)打者、流れをみながら」と、起用は引き続き流動的となる。
ここまでの延長戦8試合のうち、6試合が7回以降のリードを守り切れなかったものだ。当初のクローザー・栗林が開幕から安定感を欠き、防御率4・15、昨季35試合で防御率1・29のハーンも防御率5・14と、まだ万全とはいえない。
もちろん2人が今後、復調することがベストだが、ブルペン陣の強化として「助っ人補強」に踏み切る可能性も高まっている。球団は、すでにシュールストロム駐米スカウトを3Aのマイナーリーグに派遣。150キロ以上の直球を投げ、奪三振能力のある右のリリーバーを念頭に、昨季は行わなかったシーズン途中での助っ人獲得も視野に現在、リストアップ作業を進めている。
昨年の二の舞を避けるための、一手でもある。4位に終わった昨年は9月に5勝20敗と大失速。救援陣も9月は防御率4点台と疲弊した。今季は昨季54試合登板の左腕・黒原拓未投手(25)を手術で欠く中、ここまで救援陣は防御率は2点台と踏ん張っている。
だが、夏場以降にどうなるかは不透明だ。現状だけなく、終盤の勝負どころを見据え「第4の外国人」獲得で救援陣の〝戦う体制づくり〟を進める可能性もゼロではなさそうだ。












