巨人・戸郷翔征投手(25)が20日の阪神戦(甲子園)に先発して4回3失点。チームは0―4で完封負けし、右腕はまたしても今季初勝利を逃すして4敗目を喫した。

 待望の1勝目をかけて6度目のマウンドに上がったが、初回に森下の先制2ランを浴びると、味方の守備の乱れも絡んでいきなりの3失点。2回以降は落ち着きを取り戻したものの、5回に回ってきた打席で代打を送られて降板となった。

 戸郷は「チームが負けているので、そんないいゲームとは言えない」と猛省しながら「変化球の見逃しも多かったですし、真っすぐで詰まらせてゲッツーもあったので」と収穫も口にした。阿部監督も「すごく状態は上がってきていると思うし。なんとか1勝してほしい。本当にその気持ちだけなんだけど」と話し、67球での降板とあって次戦は中4日で25日のヤクルト戦(東京ドーム)に先発させる方針を示した。

 とはいえ、エースが未勝利のままでは周囲の心配も尽きない。戸郷はマウンドで自分の感情を表情や態度に出すことはほとんどないが、グラウンド外でも同様だという。チーム関係者は「これだけ苦しんでいるけど、自分たちとは普段と変わらない明るい態度で接してくれている。心境としては思い詰める部分もあると思うけど、どこかで弱音を吐いたりガス抜きをできていればいいんだけど…」と不安を隠しきれない。

 さらに、同僚の選手からも「性格もあって、ロッカーなどでは基本的には1人の世界に入りたいタイプの選手。年齢や見た目以上に大人びた性格だから、いろいろなことを1人で考え込んでる部分はあるかもしれない」と察した。

 エースの自覚が強すぎるあまり、一切の弱みを見せずにしまい込んでいるのか…。まだ25歳。次こそは白星を挙げ、晴れ晴れとした表情を見せたいところだ。