阪神は20日、巨人戦(甲子園)で4―0と快勝し、貯金を今季最多の「7」とした。

 投げては先発・才木浩人投手(26)が今季初完投初完封。打っては森下翔太外野手(24)が決勝の7号2ランを放ち、投打の主軸が躍動した。

 これで伝統の一戦は今季対戦成績を8勝2敗と大きく勝ち越し。試合後の藤川球児監督(44)は「特に思い入れが強い対戦カード。選手たちがよくやってくれいる」と満足げな表情を浮かべた。

 初回一死一塁から森下が戸郷の直球を捉えると、左越えの先制弾を突き刺して2得点。相手のミスも重なって追加点が入り、スコアボードには「3」が刻み込まれた。打率が3割を超え、相手のマークもきつくなる中で結果を出した背番号1の若虎に指揮官は「相手の攻めも変わってきた頃でしたからね。それをまた一発で仕留めたのはさすが。心強い選手。今日はね」と称賛しつつも最後にやや厳しめの一言も添え、周囲の笑いを誘った。

 投のヒーロー・才木に対しても藤川監督は頼もしげだった。カード頭の火曜日に才木、金曜には村上が先発するローテーションとなっており、この2人は同い年。「村上という投手の同級生がいる中で切磋琢磨しながら、いい意味でみんなで登っていってくれたら」と今後の相乗効果を期待していた。

 巨人とは今季4カード戦って、いずれも初戦を取っている。直接対決10試合を終え、8勝2敗で6個の勝ち越しという圧倒的な結果になっているものの、それでも藤川監督は「まだ前半戦。ジャイアンツさんのことを言うべきではない。常に自分たちのチームをしっかり見ていくというしか今は言えない」と控えめだった。

 甲子園の夜風と同様に冷静だった指揮官。しかしながら、それとは真逆に甲子園のスタンドを埋め尽くした虎党は試合後も六甲おろしを大合唱するなど熱かった。